水木しげる漫画大全集 〈017〉 水木しげる作戦シリーズ 下

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水木しげる漫画大全集 〈017〉 水木しげる作戦シリーズ 下

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  • サイズ コミック判/ページ数 488p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775396
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

太平洋戦争のミステリー、栗田艦隊反転の謎に水木しげるが迫る! レイテ湾海戦を全7回で描いた力作「決戦レイテ湾」他、海の特攻の悲劇を描く「人間魚雷 回天」など、大迫力の貸本戦記漫画を当時の姿そのままに完全再現。色濃く残った戦争の記憶を、若き水木が語る幻の記事ページも必見! ★解説「哀惜のクロニスト」赤城毅(小説家)

『水木しげる漫画大全集』017(1960)、第2期、第6回配本。
★収録作品
<水木しげる作戦シリーズ>「7 決戦レイテ湾第一部 栗田艦隊出発」「8 決戦レイテ湾第二部 戦艦武蔵の最后」「9 決戦レイテ湾第三部 小沢機動部隊南下す」「10 決戦レイテ湾第四部 西村中将死地に赴く」「11 決戦レイテ湾第五部 エンガノ沖海戦」「12 決戦レイテ湾第六部 壮絶 特攻」「13 決戦レイテ湾完結編 サマールの一戦」「14 人間魚雷回天」
「太平洋戦争名勝負物語 戦車對戦闘機」
★資料編
★解説「哀惜のクロニスト」赤城毅(小説家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-12号(通巻45号)
・今日の一言「電車に乗れば行くよ!」
・水木しげるインタビュー「『少年戦記』のころ」
(ほか)

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

30
この全集には執念を感じますが、同時に水木先生が持っていた戦争への感情は、生涯揺らがなかったんだな、ということがよくわかりました。戦記漫画を「負けたけど俺らは頑張ったんだ、美しく散ったんだ」で終わらせず、残された人たちがどのような人生を送ったのか、いかに死んだらオシマイ、なのかを淡々と記している。戦争は多くの命を散らし、その死を脚色する。でも…死んだらオシマイなのだ。2021/03/09

ぐうぐう

13
「少年戦記」を収録した『作戦シリーズ』、その下巻。一兵士の視点も盛り込みながら描いていた上巻に比べ、下巻は日本海軍の激闘を指揮官達を中心に描いている。「決戦レイテ湾」は、漫画というよりは絵物語のような硬質な絵柄で描かれている。結果、戦争そのものの激しさが、より伝わってくる。指揮官であろうが兵士であろうが、戦場で命を落としていった者に変わりなし。同じように戦争を経験した水木だからこその想いが込められた作品だ。2015/07/14

剛腕伝説

9
水木しげるの戦争物。2024/02/25

軍縮地球市民shinshin

8
1944年のレイテ沖海戦の続きものと、人間魚雷・回天の特攻を描いた作品を収録。特にレイテ沖海戦の描写は圧巻。戦艦や戦闘機、人物の描写も劇画タッチで迫力ある戦争漫画といえる。コマ割りは現在の漫画と比べると単純なものなのだが、ここまで描けるというのはやはり水木の実力だろう。最近のコマ割りの激しい漫画と比べるとその差は歴然だ。2015/07/13

大臣ぐサン

3
貸本漫画家時代水木しげる御大自らが責任編集した雑誌『少年戦記』。この雑誌の看板作品として連載された『作戦シリーズ』。その中で本巻におさめられているのは7回に渡って連載された『レイテ沖海戦』と、シリーズの最後を飾った『人間魚雷回天』である。大先生はかつて撃墜王坂井三郎に「戦記物は勝ち戦を描かないと売れない」と言われたそうだが、執拗にこの負け戦を描き続けた。何故か。その答えはこの漫画を読めばわかるはずだ。戦後70年、もはや戦後ではない。失われゆく戦争の記憶を我々は如何にして後世に伝えるべきか。2015/07/05

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