水木しげる漫画大全集 〈066〉 幽霊艦長他

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水木しげる漫画大全集 〈066〉 幽霊艦長他

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  • サイズ コミック判/ページ数 548p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775211
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

戦争の理不尽さ、無意味さ、愚かさ――。二等兵かの目から見たあまりにもリアルな“戦争”!戦争を体験した者にしか描けない真の戦争がここにある! 同時収録「姑娘(クーニャン)」では、結末の異なる2種類のストーリーをどちらも収録!
『水木しげる漫画大全集』066(1967-1995)、第1期・第3回配本

目次
★収録作品
「平和」「幽霊艦長」「ごきぶり」「ダンピール海峡」「ブーゲンビル上空涙あり」「空母飛竜の最後」「沖縄に散る ―ひめゆり部隊哀歌―」「波の音」「姑娘」「セントジョージ岬 ―総員玉砕せよ―」「天国と地獄(前編・後編)」「戦争と日本」「グリーン島脱出記 KANDERE」「レーモン河畔」「鬼軍曹 ~それは何だったのか~」「姑娘 改訂版」
再録「あとがき」
再録「関連エッセイ」
★資料編
★解説「生命力と孤高のこぶ」香川輝之(俳優)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」通巻1-7号
・今日の一言「だいたいね、お父ちゃん気に入ってるんだ……。この大きさといい、この厚さに、この表紙ね。お父ちゃんがやってもね、こんな感じにするよ」(水木しげる)
・水木しげるインタビュー「戦争経験者が描く戦記漫画とは」
(ほか)

著者紹介
著:水木しげる(ミズキシゲル)
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホームズ

24
実際に戦場に行った作者が書いてるので読んでいて怖くなる。70年前ってまだまだ昔ではないし実際に体験した人たちがまだ生きてるんですよね。間の抜けたような登場人物たちの描写の中に突然リアルな絵が入ってくるとチョットびっくりして心が痛くなってしまう。2013/08/04

ぐうぐう

20
戦記漫画ばかりを収めた全集『幽霊艦長』。ここには、様々な戦争の姿が描かれている。戦場での激闘、戦地での非情なる生活、占領した国とそこで生きる村人、そのどれもが、鬼気迫るリアリティでもって、読者を引きずり込む。それは、まさしく戦争を体験した者だからこそ描ける臨場感であり、緊迫感である。一兵士として目撃し、体験した、その視点が、安易な反戦ではない、絶対的な反戦としての戦記漫画を描くことを可能としている。凄い!2013/09/03

古古古古古米そっくりおじさん・寺

18
解説が香川照之で意外に思ったが、水木しげる役を演じた事があったのを思い出して納得。殆ど再読だったが堪能。基本的に反戦に貫かれているのが良い。トペトロやエプペとの出会いは、初めて読んだ時に感動したものだ。この全集はかなりきちんと編集されているのが素晴らしい。初出と改変後の小さな違いも漏らさぬ様に載せている。そういうおまけ部分も楽しみのひとつ。2013/12/24

アキ

12
広い場所で、たくさんの人間がやるから、大きな目で見ないとなかなか正体がわからん(中略)一兵卒としてえらい目に遭うと、いっそう「戦争」というものがわかるような気がする[著者あとがき]。大局的な見地に立つ統治者による戦争と、一兵卒・一市民が体験する戦争はもともと違い、そのギャップが悲惨な結果に繋がるーとあらためて諭された気がします。さらに終戦50周年の寄稿では、過去の常識は常に覆され、体験すらもあまり参考にならず、戦争も変質し想像を絶したものになるとも書かれ、現代の戦争のあり方まで予見されていたかにみえます。2015/06/18

ユーコ

5
水木しげるは戦争を悲劇としては...少なくともお涙ちょうだい的には描かない。悲劇は時に「美しい」ととらえられかねない。ではどういう風に描いているかというと「しょーもないもの」として描くのである。華々しい武功など無い。美しい玉砕なんてものもあるわけがない。ひたすら愚かで無意味で空しいものとして。徹底的な生命軽視のもと「殺せ」「死ね」と命じられる究極の不条理として。ビビビビビン!(理不尽ビンタの音)2013/08/02

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