水木しげる漫画大全集 〈053〉 河童の三平 上

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水木しげる漫画大全集 〈053〉 河童の三平 上

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  • サイズ コミック判/ページ数 380p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775143
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

水木資本漫画の金字塔「河童の三平」、早々に登場!                         水木貸本漫画の中でも圧倒的な人気を誇る、大名作「カッパの三平」の原点となる作品! 美しく幻想的な絵、貸本ならではの絵画的な世界! しみじみと泣ける結末、水木ドラマの美骨頂!(上下巻の上巻)
『水木しげる漫画大全集』053(1961-1962)、第1期・第2回配本

目次
★収録作品
<貸本版河童の三平>第一話「奇談 河童の三平」、第二話「水泳大会と死神の巻」、第三話「父かえるの巻」、第四話「カッパ泳法と十人の小人」
★資料編
★解説「私のオールタイムベスト『河童の三平』について語ろう」南伸坊(イラストライター)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」通巻1-4号
・今日の一言「おたくは、一日何食?」(水木しげる)
・水木しげるインタビュー「死神の誕生はリアルな死の意識から」
(ほか)

初出 「河童の三平」1巻、2巻 兎月書房 1961年、「怪奇物語 河童の三平」3巻 兎月書房 1961年、「ユーモア奇談 河童の三平」4巻 兎月書房 1961年

著者紹介
著:水木しげる(ミズキシゲル)
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

18
名作『河童の三平』、その貸本版を読むのは、この全集版が初めて。のどかな山村を舞台に、ほのぼのとしたエピソードを、とぼけたムードで心地よく包んでいく。しかし、そこに水木は、ほのぼのとは真逆ともいえる死を交えて描くのだ。それでいて、とぼけたムードが損なわれないことの不思議。いやはや、これぞ、水木ワールド!2013/08/05

ホームズ

18
貸本版は、始めて読んだ三平の姿がよりかに似ている(笑)初期の頃は少し絵が雑なかんじもしたな〜。おじいさんやおとうろが死んでしまう所は悲しい雰囲気がするな〜。2013/07/11

永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺

13
最初はグロテスクな絵だと思いきや、内容にユーモアが増すと共に可愛さが増す。面白い。『ゲゲゲの鬼太郎』よりも上では無かろうか?。水木さんと言えば妖怪漫画だが、私はユーモア作家としての水木しげるが好きだ。河童の三平は妖怪の量と笑いの量が丁度良い。そして死ぬ事を知ったおじいさんの愛情。良い。小人達の愛嬌。これの下巻も読みたいし、ちくま文庫から出ている『河童の三平』も読みたい。漫画だが素晴らしい児童文学。2013/08/31

∃.狂茶党

3
代表作の一つ、書き連ねられた作品。 非常に明るく、ラフなタッチの作画。 人界から、河童の国、河童の国から人界へと、幻想旅行記ふうに始まり、(芥川が念頭にあったんだろうけど)おなじみの死神が、この作品で初登場となる。 次を読んでもらおうって切実さは、雑誌連載よりも強い仕掛け。 鬼太郎の幽霊族的な、しかしもっと弱い種族との接触、クライブ・バーカーも扱ったような存在ですね。 民俗学的な想像力と、異郷への憧れ、全体で一つの話にもなってるっぽいので、上巻の感想はここまで。2021/10/25

彦一

2
水の中や、不思議な風景の描写も、いつ見ても美しいと思う。全体を通して、コミカルな笑いの要素はたくさんあるけれど、同時に、言いようのない切なさが漂っている。「死の世界」のようなものは、「生」と同時にすでにすぐ近くにあるのだと思った。大好きな作品です。来月の下巻も楽しみ!2013/07/18

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