水木しげる漫画大全集 〈028〉 『ガロ』版鬼太郎夜話 下

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水木しげる漫画大全集 〈028〉 『ガロ』版鬼太郎夜話 下

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  • サイズ コミック判/ページ数 324p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775105
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

初めて完全な形で単行本収録、感涙モノの「『ガロ』版鬼太郎夜話」登場! 扉も全て収録、改稿されたバージョンももれなく収録! 貸本版「鬼太郎」を雑誌向けにセルフ・リメイク、ひと味違った「鬼太郎」がここにある!(上下巻の下巻)
『水木しげる漫画大全集』028(1968-1969)、第1期・第6回配本

目次
★収録作品
「『ガロ』版鬼太郎夜話」(後半)
★資料編
★解説「水木漫画に飲みこまれた感じ」電気グルーヴ 石野卓球/ピエール瀧(アーティスト)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」通巻1-12号
・今日の一言「境のイモはうまいですよ!」(水木しげる)
・水木しげるインタビュー「ガマ令嬢は人間です」
(ほか)

初出 『月刊漫画ガロ』3~7月号、9~4月号 青林堂(1968年3月1日、4月1日、5月1日、6月1日、7月1日、9月1日、10月1日、11月1日、12月1日、1969年1月1日、2月1日、3月1日、4月1日)

著者紹介
著:水木しげる(ミズキシゲル)
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

20
とにかく奔放な『鬼太郎夜話』。鬼太郎の地獄行にしばらくのページが費やされるのだが、この鬼太郎、実はニセモノなのだ。そして、ニセ鬼太郎曰く、「昼寝しようがなにしようが誰も文句を言わない(略)たのしいね 学校に行かなくてもいいし 宿題もない だが 空腹にはたえられない」と、アニメ版『鬼太郎』の主題歌を皮肉る始末。いやあ、奔放。でも、この奔放さ、まさしく水木しげるの生き方そのまんまではないか。大いに納得の『鬼太郎夜話』なのであった。 2013/12/04

kadocks

3
貸本版のリライト、それもガロ版は子供向けではなくシニカルで奔放で展開も破茶滅茶で時代性もある。例えば口にチャックがあるガマ令嬢は妖怪だと思っていたが、水木先生は人間だと断言する。「単に漫画を面白くするためにね、口をチャックにしたんです。読者がハッ!として引っかかるから(笑)」ここにエンタメとしての大事なポイントがある。人の想像を超えてこないと残らないと言う基本を水木先生はわかっている。紙芝居の世界で学んだのだろうと解題では分析しているが、どのジャンルにも言える事だしそこがポップと言うものだ。2023/12/30

軍縮地球市民shinshin

3
アニメ版から入った身としては「鬼太郎夜話」の喫煙している鬼太郎は斬新だった(笑)2013/11/04

大臣ぐサン

2
貸本版『鬼太郎夜話』を下敷きにリライトされたガロ版『鬼太郎夜話』。少年向けの『ゲゲゲの鬼太郎』のように勧善懲悪ではなく、鬼太郎もヒーローっぽくない。貸本版『墓場鬼太郎』につらなる正統なる鬼太郎作品だ。話は荒唐無稽。特にガマ令嬢のインパクトがすさまじい。口にチャックがついている女を「人間です」と言い切る大先生がすがすがしい。2013/11/02

KaNa

0
尻からセリフをしゃべる大先生、「ガマ令嬢は人間です」発言、黒い闇の中モノノケがダンス@深大寺など、みどころもりだくさん。そんな中でも、東条英機「なに、(今は)大きなチョコレートを誰でも買えるようになった」にはしんみりしました。その日の生きる糧すら手に入らない時代と、飽食の時代。その間の高度成長期には、いろいろな人の思いがむき出しでぶつかり合っていたのだろうなあ。2014/06/12

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