ＫＣデラックス あしたのジョーに憧れて 〈１〉

川三番地

講談社（2015/06発売）

• サイズ コミック判／ページ数 192p／高さ 19cm
• 商品コード 9784063772906
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

故郷・青森を後にして巨匠ちばてつや先生に弟子入りした田中少年！　そこには想像を越えた驚きと感動の日々があった・・！！

パソコンもインターネットもケータイも無かった時代ーー漫画に夢を託した田中少年（川三番地）は、巨匠・ちばてつや先生の門を叩いた。そこで目にした素晴らしき技の数々！　日本が世界に誇れる文化「漫画」は、いかにして作られてきたのか!? 漫画を愛するすべての人にーー田中少年と一緒に、いざ素晴らしき漫画の世界へ!!

故郷・青森を後にして巨匠ちばてつや先生に弟子入りした田中少年(川三番地）!　そこには想像を越えた驚きと感動の日々があった・・!! 元ちばプロの川三番地先生が、アシスタント時代の実体験をもとに熱く描き下ろす素晴らしき「漫画」の世界！

【著者紹介】
1957年生まれ。青森県出身。1980年『武道半人前』でデビュー。代表作に『4P田中くん』（「週刊少年チャンピオン」掲載）、『風光る』（「月刊少年マガジン」掲載）、『Dreams』（「週刊少年マガジン」ー「マガジンSPECIAL」掲載）。現在、『天のプラタナス』を月刊少年マガジンで連載中。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[山田太郎]

こういう実録モノって最近多い気もする。映画もクイーン流行ってるし。ちばてつやいい人ですというか手塚治虫のやつもそうだったけど締め切りはどうにかならないのかと思ったけど、締め切りないと終わんない気もするので、ある程度非人道的になるのかなと思った。通勤電車の中ですが、前の席の人がサッカー日本代表本田に似ているなと。

2019/02/01

[ジロリン]

予想外に面白かった。ちばマンガを支える、アシスタント達のアナログな「マンガ技法」が詳細に語られる。枠線の引き方、ホワイトの塗り方ひとつが、こんなにも奥深いものとは！トーンを削るのにも、こんなにもいろいろな工夫があるなんて、夢にも思わなかった。こういう"テクニック"にフォーカスしたマンガ家マンガは、意外と初めてなのでは？もちろん、それを支える語り口の上手さがあってこその面白さ。でも、一番印象的なのは、ちばてつやご本人が語る壮絶エピソード「十二指腸がレントゲンに映らないほど、溶けかかっていた」かもｗ

2015/07/12

[ぶんぶん]

作者(川三番地)が新米アシスタント時代に経験した実録ドキュメントである。 ちばてつや邸の朝は早い、そこで繰り広げられる激闘の数々を活写した物語である。 漫画を描く道具、テクニック、物の見方、情熱すべてを解りやすく解説している。 いや〜漫画って、奥が深いものなんですね〜 忘れていた昔が甦る作品です。

2015/10/25

[コリエル]

近年急速にデジタル化が進行したことによって、漫画制作における歴史的資料にもなりそうだなこの本。ちばてつやの技術の高さ、絵の魅力を丁寧に伝えており、自分も頑張ろうと決心する川三番地だが、それならなんでこんなに絵が崩れてるんだよ特に人物画とツッコムのは無粋か？

2022/05/05

[nawade]

川三番地先生が巨匠ちばてつや先生の元で修行していた想い出を描いた漫画家マンガ。どちらかというと、ちばてつやスゲーではなく、ちばプロスゲーとアシスタント側にスポットを当てた内容。あったかい絵を描きたいという、ちばてつやの想いを実現させるためにアシスタントたちが知恵を絞り体を張ってチームでマンガを描く 姿が描かれている。非常に漫画のテクニックに拘ったマンガで、ここまで詳細に描かれた漫画家マンガはないんじゃないかと思う。時間を短縮するために原稿をバラすシーンは衝撃的。

2016/04/02