出版社内容情報
「一度読んだら忘れられない!」 異形の生物たちと人間の「生存」を懸けた本格エンタテインメントSF傑作集!! 大作4本立て!
虫、類人猿、巨獣…異生物と人間が織り成す、生存のドラマ! 雑誌発表時に大反響を呼んだインパクト抜群の傑作SF短編群、ついに単行本化!! 新種の昆虫の人間界への侵略『害虫駆除局』、人間と同じように進化してきた類人猿との共存『プリマーテス』、怪獣が闊歩する超未来『箱庭の巨獣』…。そして表題作『まちあわせ』は、予想不可能な壮大なイメージと感動へと導く究極のラブストーリー! 期待の新人作家、初の作品集。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katokicchan
16
驚きの異形の4作品。いずれも変質した人類の未来が描かれる。諸星大二郎よりも絵は普通だが、ストーリーがまあ見事に飛び跳ねてる。人類の敵は12本足の虫とか 進化した類人猿とか(笑)。そうかと思うと表題作は、究極のラブストーリー。創元SF文庫の13年度国内ベストSFアンソロジー「さよならの儀式」に収録された「箱庭の巨獣」は文句なしの傑作。とにかくグロテスクを追求した絵は一般受け絶対しないけど、込められたイメージとメッセージはただ者ではない。スゴイ、でも普通の人には絶対オススメ出来ないジレンマ。2014/07/04
unknown
7
凄いの一言。グロテスクでどこかユーモラスな造型の異生物と人類の関わりを描く骨太のSF短篇漫画集。《似我虫》の侵略に人類が相対する「害虫駆除局」、異なる進化を遂げた《異人類》との共存を描く「プリマーテス」、種の異なる彼女との長きに渡る恋愛を描いた表題作、選ばれた人間に継承される《巨獣》たちが戦いを繰り広げる「箱庭の巨獣」の全四篇。テイストの違いはあれど、いずれも「滅び」の二文字とは無縁ではなく、ズシリと重い。諦念にも似た思いが入り混じる主要キャラ二人の変容も交えた「害虫駆除局」は終末ものの傑作でしょう。2014/06/29
ぴよ(toyoneko)
6
アフタヌーンらしいSF短編集。人間と異生物との交流が,実にグロテスクに描かれていて,正直胸糞悪い話も多いが,間違いなく面白い。異生物のデザインは最高。2014/10/05
山像(漫画)
6
四季賞発傑作SFの伝統を途絶えさせてはならない……。 凄まじく迫力のあるモンスターの造形と、人間性が果てしなく変性し続けていくような極限状態でなお失われ得ない人類の愛と人間性への信頼、みたいなのがテーマだと思う。 「プリマーテス」の、血が繋がっていない父子の関係と進化の系統樹で分かれた人類と異人類の関係がちょっとだけ重なって見えるのがすごく切ない。2014/07/10
灯子
5
「箱庭の巨獣」でやっと著者の頭の中のクリーチャーが見えた気がする。麒麟きもー。きっもー。(また見る)やっぱきもー。ブモオオオオォォ。 たぶん初期の猿とか蟲も私が想像するよりきもいのだろう。最後の図鑑もっと見たい。2014/12/09
-
- 和書
- 英語語彙大講座