出版社内容情報
大好きなじいちゃんの遺したカタミの品々。想い出――。
最愛のじいちゃんが死んだ。じいちゃん家も再開発による取り壊しが決まっている。そんなじいちゃんの遺した家に、カタミの品々に囲まれながら、弥生は住むことにする。じいちゃんも、じいちゃん家もなくなってしまうけど、じいちゃんを忘れるんは嫌じゃけえ…。
最愛のじいちゃんが死んだ。じいちゃん家も再開発による取り壊しが決まっている。そんなじいちゃんの遺した家に、カタミの品々に囲まれながら、弥生は住むことにする。じいちゃんも、じいちゃん家もなくなってしまうけど、じいちゃんを忘れるんは嫌じゃけえ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
国士舘大学そっくりおじさん・寺
32
表紙の絵が、尻を嗅いでるように見えるが膝である。全編広島弁で綴られる独特な漫画。最愛の祖父・蟹山茂吉を失った孫娘・弥生は、もうじき都市開発で立ち退きになるまでの限定で祖父の家に引きこもる。考古学者であった祖父を思い出させる形見の品々。祖父を思い出しては泣いたり笑ったりの弥生の日々。無為な日々ではあるが、最愛の人を失った者が立ち直る為の大切な日々である。最後はきちんと割り切って祖父の家を出る弥生。「もうええよ、うちの中におるもん」と言う弥生の姿に、何だか坂口安吾『日本文化私観』を思い出した。好き。2015/02/18
ともだ
15
クスッと笑えて、ちょっと涙。たまにじいちゃんが福本伸行さんの絵になってて怖かったけど(笑)私も、じいちゃんを思い出せてほっこりした。2013/06/27
かすくり
5
著者らしい『しんみり』としたマンガ。そして当然のように広島弁。面白かったが、何話か続くようなストーリーがあったほうが読み応えがあってより面白かったと思う。それにしても舞台となった家の写真が載っているが、いかにも昭和な感じがたまらない。2013/06/30
PSR0531_21
5
家族や親族にここまで好きって思える人がいないので、少し羨ましい気持ちにもなった。野村さんはこういう心のゆらぎがとてもうまいよね。うきわ、もそうだけどさ。2013/06/26
kanon
3
タイトルがすべて。どんでん返しなどは無い、ただただ思い出に触れる一ヶ月。人生においてこういう時間があっても良いと思う。2021/05/21
-
- 電子書籍
- ぬらりひょんの孫 モノクロ版 25 ジ…