ＫＣデラックス アフタヌーン ディスコミュニケーション 〈３〉 冥界編 ３ （新装版）

植芝理一

講談社（2012/12発売）

• サイズ コミック判／ページ数 428p／高さ 19cm
• 商品コード 9784063767544
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

夢で見たもう一人の自分を捜して冥界に入り込んだ大学生の松笛。戸川の本当の心を見つけられるのか？　冥界編完結！

「月刊アフタヌーン」で『謎の彼女X』を大好評連載中の植芝理一のデビュー作にして代表作がここに甦る！！　「ワカラナイカラ好キニナル」をキーワードに繰り広げられる、女子高生・戸川と不思議なクラスメイト・松笛の摩訶不思議恋愛漫画。その圧倒的で緻密な画面も好評を博し、１９９２年から約８年半もの長期連載となった本作の魅力を新装版で再発見せよ！　カバーは植芝理一描き下ろし、企画満載の全７巻予定！

別の世界で大学生として青春を謳歌している松笛と戸川。だが松笛は、夢に見たもう一人の自分が忘れられない。決心した松笛は、戸川と二人で歓喜天の儀式を行い、夢に見た世界（＝冥界）へ入り込んだ。だが本来その世界では存在できない戸川は意識を失ってしまう。松笛は戸川の心を取り戻すため、冥界にいるはずのもう一人の松笛を捜すのだった――。二人の松笛は、それぞれ自分の戸川を救えるのか！？　冥界編、完結！

『新装版ディスコミュニケーション』全７巻ラインナップ
第１巻　冥界編１　発売中
第２巻　冥界編２　発売中
第３巻　冥界編３　１２月２１日発売
第４巻　学園編１　２０１３年１月下旬発売予定
第５巻　学園編２　２０１３年２月下旬発売予定
第６巻　内宇宙編　２０１３年３月下旬発売予定
第７巻　精霊編　　２０１３年４月下旬発売予定

・各巻カバーイラストは植芝理一描き下ろし！
・「月刊アフタヌーン」連載当時を植芝氏が振り返る書き下ろしコラム！
・連載時の欄外「作者近況」＆読者ページ「アメイジングゾーン」でのコメントを「ディスコミュニケーション植芝語録」として全収録！　植芝理一の軌跡がソコハカとなく分かる！
・単行本未収録話も完全収録！
・初版限定特典として連載当時のカラー原稿を巻末ピンナップに！
・全巻購入者プレゼント応募券付き！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[三枝]

冥界編完結。あとがきの植芝さんの言葉通り冥界編は誰かの夢の中をのぞいているような感覚はありましたが、「心の底にいるいろんな自分をみつける」というテーマで描かれていたことには今まで気付きませんでした。　漫画家も同じく、今まで知らなかった自分と出会うことで欲望が生まれ、その欲望がストーリーの原動力になる…　まさか冥界編のシリアスさから学園編でアブノーマルな話に転換されるとは作者も予想出来ていなかったとは（笑）　学園編のあとがきも気になります。　

2015/04/18

[Komine Masako]

冥界編、とうとう終わり。冥界編の連載が3年にわたったっていうのは作者の回顧コラムで知った。これ描いたの、二十代だったんだね！そんなに若くて、運命の輪や真言、心の深層を冥界と表してみたり、出典はあるのかもしれないけど、そういうモチーフを使って、よくこの物語を作ったものだ。そして相変わらず細かく描き込まれたイラスト。これじーっと見るのが好きなんだな。学園編のあとに冥界編2が始まってくれてたら、松笛くんの謎や戸川の不思議な力についてもっと分かったのかもしれないなあなんて、ないものねだりをしてしまう私。

2013/01/10

[ネオ]

出番は冥界編だけの「もう一人の松笛と戸川」が、普通に恋愛して普通に結婚して普通に家庭をつくる描写が、何故だか妙にグッと来る。そこに「人生」が描かれていると感じる。元の世界へ還るときの戸川の「わたしたちの世界のわたしと松笛くんは……これからどうなるのかな？」って台詞もいい。

2012/12/22

[さなぎ虫]

冥界編がイチバン好きだなー、とあらためて思う。松笛くんの部屋に憧れる。実家の部屋はそれこそあらゆる好きな芸術と人形とオブジェと人とで混沌としたものだった。大人になりそれらは書籍に変わり知識に換わりタンブラーで共有されるようになり。オカルトが猛威を振るっていたこの時代ならではの趣深い作品であります。当時は分からなかった引用や小ネタが今は楽しめる。ありがたき新装版。

2013/01/30

[と___あ]

冥界編終了。学園編、内宇宙編、精霊編と続いていくけれど、冥界編こそが「ディスコミ」と改めて思う。キラキラした何かが迫ってくるような、そういう終わり方な気がする。

2012/12/25