出版社内容情報
剣士とその妻の前に現れた、世にも面妖なる忍者・枯葉塔九郎!奇怪な忍者に運命を委ねた、男と女の愛憎譚!
山田風太郎は、短編にも多くの傑作があった!
『Y十M~柳生忍法帖~』以降、お待たせしました。せがわまさきの待望の新連載は、風太郎の短編!
第一幕は『くノ一紅騎兵』。天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭に、ひとりの美少女がいた。名は、陽炎(かげろう)。この美しき者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!
美貌の妻・お圭を連れて旅を続ける剣士・筧隼人。長きに亘る漂泊の末に、隼人の心の中に芽生えたのは、あれほど惚れていた妻への疎ましさだった‥‥。そんな二人の前に現れた、世にも怪異なる忍者・枯葉塔九郎!! 人の心の奥底を見通すこの忍者の発した一言が、夫婦の運命を変える!! 山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せがわまさきによる、極上の漫画化、それこそが『山風短』!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
17
なんとも不思議なお話しだが、何故だろうこの純愛小説を読んだかのような読後感。自分を重荷に思い廓に売ろうとした旦那より、不細工でも自分を愛してくれる塔九郎を選んだお圭。結果、男を見る目は間違ってなかったのだと思う。あの身体のくっつく忍術はどうなってるんだろう。なかなか便利だな。2019/10/01
unknown
8
「醜男による寝取られモノ?」「いいえ、奇想純愛モノです。」お圭と塔九郎の美醜の対比際立つ造型は勿論、演出のエロさがお見事。原作では、お圭がアレをアレしていたことが判明するくだり、塔九郎のアレコレをアレして脱獄させるくだりはあっさりしていて、さして官能的な書かれ方はされてなかったと記憶しているのだけれども、そこはエロさ増し増しのアレンジが施され、読んでるこっちも悶絶の極み。お圭と塔九郎が筧隼人と再会するまでの3年の間の「うれし愉しの同行二人旅」はどんなものだったのか、思わず助平な想像を巡らせてしまった次第。2012/02/11
mizu
8
他の方も指摘しているように、内容は薄いかも。一発ネタといってもいい。 だが、そんなことは全く問題ない、お圭さんがあまりにエロかわいくて絶頂である。2012/02/05
LIV
7
再会後の奥方が艶っぽくなっててビックリ。と思ったらナニが入ってるとかなにそれエロい~。空白の部分や心理描写や描かれてない分、二人は旅の間にどんな恋路を歩んできたのか想像するしかないんだけど、そこがかえっていいのかもしれないな。2012/06/13
ミスト
6
山風先生の忍法はさすがの一言。これを絵にしたせがわまさき先生もすごい。2013/11/04