出版社内容情報
旅客機の墜落事故から奇跡的に生き延びた8人の乗客。彼らは生命の山の「生命の石」のエネルギーによって救われたのだった。生命の山を守る妖精キキモラは、人間が触れてはならないその石を取り戻し、8人の命を奪うべく旅に出る! 生と死をめぐる異色のオムニバス! ほかに『バカ一』を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ダスト8』(手塚治虫漫画全集MT91~92『ダスト8』第1~2巻収録)/『バカ一』(手塚治虫漫画全集MT92『ダスト8』第2巻収録) <初出掲載>『ダスト8(原題『ダスト18』)』1972年1月9日号~5月14日号 週刊少年サンデー連載/『バカ一』1971年8月15日号~8月22日号 週刊少年サンデー連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
9
面白かったと思います(笑)本篇も良かったけど手塚治虫の後書きも面白かった(笑)元の設定のように18であったらどうなっていたのかな~。手塚治虫の作品は色んな場面が書きかえられたりしているのが少し気になる。書き換えた後も読みたきけどオリジナルも読めるようにして欲しいな~(笑)最近は『鉄腕アトム』や『火の鳥』『0マン』などはあるけど全体的に高いのが・・・。2011/12/12
るう
5
ダスト8は確かに暗いけど、不人気で打ち切りになるほどではないとおもう。気になったのは、単行本にする時に大幅に描き直したためか、回ごとに絵柄が全然違うのや、キキモラの男の子が話ごとにキャラが全然違ったり急に劇画風になったりするところ。あとがきが興味深かった。2013/04/22
ふろんた2.0
1
★★★2019/12/30
なかやん♪
1
生命への欲求を痛切に描いている。同内容の映画作品が出されるずっと前にこのような作品を描いていることに驚かされる。2011/10/26
アーチャー
1
手塚版「ファイナル・デスティネーション」というべき作品ですが、命を奪われる側のドラマもしっかり描いています。ただ、作者自身が語っているように、この時期の手塚作品には暗いトーンのものが多く、同時収録されている「バカ一(いち)」も、それなりの大団円なのに、読後感がスッキリしない印象があります。2011/10/07