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出版社内容情報
ゴッド・ブレス・ユー。 ファースト自分はいわばダムみたいなもので そこからセカンド自分サード自分へと意識を分配しているんだよ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
11
問題作である。問題なのは、何が問題であるのかだ。問題ですらないのかもしれない。まず、このマンガに意味があると仮定すべきか否か。意味とは何であるかと仮定するかを差し置けば、ここで意味を生じうるものとして行為されているのは、思考である。それは、哲を学する営みにも等しい。思考は飛翔する。ときにフグの切り身ひとつに込められた何千何万の魂となり、こわい味のする心霊ごはんとなり、「A,B,C...Xでないもの」としての「Yである」の表現となる。果てに到達するもの、到達せずとも、それは意味である。ゴッド・ブレス・ユー。2024/02/29
tamako
5
頭の中にいろいろとこびりついてくる漫画だな。フグ毒の回は坂口安吾が「ラムネ氏のこと」でも同じことを書いてたけど、別にパクりとかでは無さそう。2023/07/22
かながわ
4
エンタメ色にかぶれていないシュールとか不条理とかナンセンスとか。そこにかける言葉はもう「ゴッド・ブレス・ユー」しか残ってない。2021/06/13
ひみーり
4
今までに見たことのないタイプ。論理的でシュール、よくもこんな発想ができるなと感心、発想がぶっ飛んでいる。話一つ一つにテーマが良く練られておりギャグ漫画なのに考えさせられる。2012/12/17
Mark.jr
2
一応ジャンル分けするならシュール・不条理ギャグになるんでしょうが...。小学生虚山無夫とその父・実のやり取りからなるこの漫画で扱われている題材は、「何かを強く意識している自分を意識しているセカンド自分」だとか、「想像だけで外出してみる」だとか、ほとんど思考実験の域に入っています。好みは間違いなく分かれるでしょうが、他にない読み味の怪作なのもまた間違いないでしょう。個人的な話をすると、外国人の名前を日本人の名前に当てはめるという遊びを、自分も子供の頃完全にやってました。2021/02/28