感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃりんこママ
17
自殺した知香の遺書の内容が知りたかったから、最後まで読みましたよ。作者さん、なかなか策士じゃん。「みんな好きな人に好きって言える、強い人たちだから…」 この一言、ブッスリ刺さりましたよ。オミゴト!間に挟まる彼の過去、家庭、ゲイとの浮気、自分の失敗まで、泣きながら取り除けて行くのは、「眠り姫」の反対バージョン。タイトルに反して後味良い結末。2014/06/10
三日月
2
う~ん、なんとなくイマイチ。理香子は単に開き直っただけな気がして益々苦手に・・・葉君と母親の問題も、連弾だけで解決することなのかな~。かのこちゃんが一番カッコよかったよ。期待して読んだだけにやや残念。2010/05/28
とろろ
1
みんなが一歩前進して未来へ向かっていくような、晴れ晴れとした印象のラスト。 知花ちゃんは死ぬべくして死んだのだろうな。手紙の内容は、自分にも当てはまることがあるからわからないでもないけど、、、もう少し過去の話も知りたかったかな。個人的には柿崎さんが一番好き。不憫で←2012/10/14
花紫
1
再読*友達の彼氏と寝たり、彼氏は男と浮気したり、親とゴタゴタしたり…しかし、いろんな問題が結構あっさり解決してしまう。自殺した友人の話がもっと深く関わっているのかと思ったが、そうではなく。*もっと面白い話になりそうなのに、物足りない。なんだか勿体ない感じ。2011/10/05
小梅@灯れ松明の火
1
小野塚カホリの描く独特のエロスの世界が大好きです。タイトルから映画の『ソドムの市』にインスパイアされた作品かなと思ったのですが・・・。最初の部分は小野塚カホリらしくないと思いつつも、エピソード2の最後で「きたか!」とゆう感じ。前半は葉二と里香子、そして柿崎という3人の人間関係から始まったドラマが、やがて友人の彼氏とか出てきたり、後半では葉二の幼少年時代の過去や、葉二と母親との関係も提示されてきます。そして最後に、冒頭に出てきた自殺した友人からの手紙が明らかにされて、全ての謎が明らかにされる実に精緻な物語。2011/02/18