出版社内容情報
小説版「金田一少年の事件簿」第5弾、講談社漫画文庫のシリーズとして復刊!
中国・上海の人魚観劇場(マーメイド・ホール)を訪れた金田一少年と美雪は、呪われた“魚人伝説”そのままの悪夢のような連続殺人事件にまきこまれた。……伝説の怪物「魚人」が詠んだ春夏秋冬の子守唄そのままに、次々と起こる悪夢のような殺人。春、夏、そして……。
【著者紹介】
週刊少年マガジン連載の『金田一少年の事件簿』『探偵学園Q』の原作を担当。小説版「金田一少年の事件簿』シリーズも執筆。他の著書に『陽の鳥』『東京ゲンジ物語』などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
34
私の中国のイメージは大部分が本書で構成された。上海の街中を駆け回るシーンなどは、映像化を意識して書かれている。ハジメはちゃんとした説明を端折りすぎて、毎回逃避行を繰り返しているような気が。そして、この凶器消失トリックはどう考えても上手くいくと思えないのだが、やはりフィクションだからで許されるのだろうか。折角の見立て殺人も、筋は通っているものの存在感が弱い。怖そうでさほど怖くない点がもったいない。剣持警部が「猿岩石」に触れていて時代を感じた。2024/08/29
coco夏ko10角
13
金田一と美雪は中国・上海へ。連続殺人事件に巻き込まれ、逃亡したりドタバタしたり、そして色んな伏線。今作も面白かった。2017/02/16
みるくたると
3
☆4・5 映画版もう一度観たいなぁ。2013/04/20
くまちよ@読書垢
2
中国人の名前がよくでてくるけど、簡単な名前だったり分かりやすい説明付きで登場してくれるのでややこしくない。お気遣い痛み入りますわ…。異国情緒あり、逃亡劇あり、アウェイ感あり、まさかのトリックあり…いやそれ…えぇ……??てなること必至!そんなんアリかよ!!ってことがたまにあるのが本格ミステリってやつだ。(?)2021/09/13
りく
2
中国の大都市、上海。そこで不可解な殺人事件に巻き込まれた金田一は、、、◾️他のノベルス版と比較すると、内容的には落ちる印象。凶器の出し入れがトリックの肝なんでしょうけど、残念ながらイマイチかな。小龍との冒険のパートがあまり響いてこないのもマイナスですね。シリーズファンなので、全然問題はないのですけど。2018/02/26