出版社内容情報
アニメが荒々しく熱を放ち続けていた時代の“創作”と“家族”を描く、記伊孝渾身の群像劇、待望の第三巻!
無職の父ちゃんに訪れたのは、大チャンスか、はたまた……?
新しく同じ団地に越してきた紙袋を被った女の子、通称・エレファントちゃんと友達になるべく奮闘する妹・真駒園。大人の階段を上る(?)主人公・真駒樹貴。そして、絶賛失業中のアニメ監督・真駒和樹のもとには、盟友・餅田から一発逆転の話が舞い込む。
目にする何もかもが子供たちの心を躍らせた昭和50年代、アニメが荒々しく熱を放ち続けていた時代の“創作”と“家族”を描く、記伊孝渾身の群像劇、待望の第三巻!
【著者紹介】
漫画家。神奈川県横須賀市出身。
1993年に『マガジンフレッシュ』にてデビュー。漫画の代表作に『犯罪交渉人峰岸英太郎』(ヤングマガジン/現在絶版マンガ図書館にて無料配信中)、イラストの代表作に『四方世界の王』(講談社BOX)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
174
子供達もいろんな遊びをよく思いつくなぁと思うし、大人も楽しい人ばかりで微笑ましい。あとはやや下ネタ多くなったかな?2017/05/05
トラシショウ。
12
積読消化。仕事を干され、慣れない小説執筆に奮闘する和樹に訪れる意外な転機と、「エレファントちゃん」との交流を図る園、同級生達との微妙だが確実に変わりつつ在る温度差に気付き始める樹貴のジリジリと蒸し暑い夏は続く。小学生相手の「ろくむし(野球に似た遊戯)」に本気でダメ出しするおとたん(和樹)が大人げないにも程が在るだろ(笑)。幕間の挿話の様に描かれていた和樹の学生時代の映画への情熱が、終盤の転機のくだりの苦悩にじわじわと効いてくるのが巧い。さらりと読めるのに実は濃厚な仕上がりで良かったな(以下コメ欄にて)。2015/06/01
ひかる
7
3巻の発売が延期になったときはどうなるかと思いましたが、無事発売されて良かったです。基本的にはコミカルで楽しい雰囲気ですが、おとたんの仕事に対するスタンスなどは、ぐっとシリアスでメリハリがあって面白い。園ちゃんとつぼみちゃんのエピソードが好きでした。続きが気になります。2015/03/14
サケ太
7
休職中のおとたん、その過去、そして決意。園の友達作り。移り変わり行く時代。続きが楽しみ。2015/03/12
コリエル
4
就職浪人となってしまったおとたんに訪れた新たな仕事は映画監督のゴーストライター。映画の鬼となったおとたんが樹貴たちの下へ戻ってくることはあるのだろうか。なんとなく死亡フラグが…2015/04/15