デザートＫＣ トモダチごっこ 〈３〉

ももち麗子

講談社（2012/04発売）

• サイズ コミック判／ページ数 179p／高さ 18cm
• 商品コード 9784063656893
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

人生やり直せたら、幸せになれますか？いじめられっ子のタイムスリップストーリー、衝撃の最終巻！！

東京から引っ越し、仙台での高校生活を順調にスタートさせた「みどり」。
だが、同じクラスのいじめらっ子の幼なじみ「あーちゃん」を助けたことで、
クラスの影のボス「エレナ」の反感を買い、いじめの新しいターゲットにされてしまう。
終わることのないいじめに耐えられず、自ら命を絶った「みどり」だったが…。
やり直しの第二の人生を手に入れたとき、「みどり」の選ぶ道は、復讐なのか、それとも…。
ももち麗子が初めて挑む、タイムスリップストーリー！！

エレナからのいじめにあわないよう、ごまかしの学園生活を送るみどりだったが、その生き方をあーちゃんに批判され、第１の人生であーちゃんの裏切りを受け自殺したことを告げてしまう。ショックを受けたあーちゃんは投身自殺を図り意識不明に。さらにみどりがエレナと引き合わせたトリハダは、エレナに婦女暴行の容疑をかけられ…。みどりの裏切りにより傷つく元親友２人を前にみどりの最終決断は！？

【著者紹介】
誕生日／2月25日。出身地／東京都。血液型／A型。デビュー作／「君におくるメモリー」（フレンド フレッシュ冬号）。代表作／問題提起シリーズ「ひみつ」（レイプ）、「であい」（出会い系サイト）、「こころ」（万引き）。趣味／チバユウスケのライブで筋肉痛になる幸せ。特技／あみ物・和裁・洋裁・プラモデルなど細かい手作業。何十時間でもやり続けられる。その他／プロ野球はカープファン。メジャーにいった黒田も応援するからドジャースファンでもある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[うにやま=ゆぅ]

★★★☆☆ 完結。仕返しはあんまり陰湿でもアレなんであのくらいでちょうどよかった。タイムスリップものとしてもちゃんと楽しめた。エレナ様はボスをやりきった。その後がもうちょっと見たかったけど。しかし自分だったらあんなベラベラ喋ってくれるなら録音するかな。その程度じゃ効かないかな？

2013/07/18

[boutiquekouichi]

本作に限らず､ももちさんの作品は､主人公とその仲間＝善､悪役＝悪､ときれいに割り切れる分かりやす〜い勧善懲悪劇で終わらせないから好き｡とはいえ､エレナの横暴にはイライラさせられたなあ｡白状すると､みどりの逆襲が形式的には成功しなかったことにもがっかりしてしまった自分がいた｡でも､(みどり､あーちゃん､トリハダたちへの仕打ちは許されないことだけど)エレナのようなずるい一面は誰でも持っているものだよね｡責めやすい対象にイライラをぶつけて気持ちよくなっていただけなのかな〜と思ったり｡

2012/06/16

[葉桜]

これは解決したと言っていいんだろうか…？エレナは性格が悪いどころか、性根が腐ってますね。結局は仕返しされて逃げて転校した訳だけど、転校先での言われようを考えると、確実に孤立するんじゃないかな。まぁ、ざまあみろって感じですけど。

2015/06/18

[奏都@感想補填中]

完結。なんとかなって安心はしたけど、ラストが漫画ならではというか、何処か非現実的(タイムスリップもだけど)で、なんかしっくりこなかった。エレナも他所へ行って終わりだし。正直、いじめられてる側のことをいじめる側はどう思ってるのかとか、リアルに自分がいじめられる側に立ったらどう感じるのかをも少し掘り下げてほしかったな、なんて。エレナさんは他所へ行くより罪(…と言えないのが悲しい)を償って欲しいと言いたくなるくらい酷いことをしでかしていたな。でも実際のいじめ事情もそうなんだろうなと思うと悲しくなった一作でした。

2012/12/23

[林を走る忍者]

何処ででも起こり得ることだと思う。最後、あーちゃんもトリハダも前向きになってて良かった。エレナ様がどうなったのかが気掛かり。本音を言えば、ああいう人間は何度でも繰り返すから、爆発に巻き込まれて欲しかった。でもそれじゃあ意味ないんだよね。解決にはならない。でもいじめは簡単に解決できる問題じゃない。あとは、いじめのリーダー格がいなくなった途端、掌返したように馴れ馴れしくしてくる奴ら本当に理解不能だ。苛々する。全部自分勝手な言い分なんで、読み流して下さい。ももち先生の作品は、毎回泣かされ、考えさせられます。

2012/11/16