泣き虫プロデューサーの遺言状―TVヒーローと歩んだ50年

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784063649000
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「仮面ライダー」「悪魔くん」「ジャイアント・ロボ」などのTV特撮シリーズを数多く手がけた、東映の名物プロデューサーの奮闘記。

内容説明

京都時代劇の黄金期を生き、テレビ部で、「悪魔くん」「仮面ライダー」「秘密戦隊ゴレンジャー」など、大人気特撮ヒーロー番組を数多く製作した東映・名物プロデューサー・平山亨自伝奮闘記。

目次

第1章 出生から学生時代
第2章 東映入社
第3章 テレビ部へ異動
第4章 新ヒーローの誕生
第5章 がむしゃらプロデューサー時代
第6章 管理職へ
第7章 生涯現役プロデューサー
番外編1 父の闘病日記(平山満)
外番編2 父・平山亨(平山満)
あとがき「僕から君たちへ伝えたいこと」

著者等紹介

平山亨[ヒラヤマトオル]
昭和4年3月19日東京生まれ。昭和29年3月東京大学文学部美学美術史学科卒業。同年4月東映株式会社入社。同年8月京都撮影所製作部製作課助監督。助監督として130本あまりの作品に携わるとともに、オールスター映画を始めとする松田定次監督作品のチーフ助監督として活躍する。昭和38年「銭形平次捕物控」で監督昇任。昭和40年12月映画の斜陽に伴い、本社テレビ部に異動。プロデューサーとして、悪魔くん、キャプテンウルトラ、仮面ライダーシリーズ、秘密戦隊ゴレンジャー、がんばれ!!ロボコン等、子供向けヒーロー番組を担当し、多くのヒット作を生み出す。昭和52年6月テレビ企画営業第二部長。実写番組に加え、アニメ番組も担当する。昭和54年3月テレビ企画営業第二部長代理兼企画者。仮面ライダーシリーズ、ロボット8ちゃん等不思議コメディーシリーズを担当する。昭和59年3月定年退職。平成1年3月まで嘱託プロデューサーとして勤務。平成1年4月企画集団ミラクルメーカーズ設立。代表に就任。フリーのプロデューサーとして活躍するとともに、劇団いろは、東映アカデミー等の演技講師を務める。平成18年9月レッド・エンタテインメント・デリヴァー取締役に就任(平成23年まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブラック ミッフィー の チョコちゃん

2
面白いという言葉だけで終わらしてはいけない気がこの本には感じる。 知らない人はいないっていうくらい有名な特撮ヒーローたちの誕生秘話のオンパレード!! 特撮では御馴染みの原作者の所に必ず出てくる、八手三郎の誕生話、ゴレンジャーの名前の由来、戦闘員の掛け声の誕生のきっかけの話とか、えーーーそうだったんだあ! と、驚きと感動の連続! さすがTVヒーローと歩まれた50年の歴史はスゴイワ! この方がいなかったら、今の特撮の世界ってなかったんじゃないかなって言ってもいいくらい大事な方だと思う。 2018/07/11

せいんこ

2
平山氏の仕事っぷりは壮絶だった。携わった作品数が異常だ。とても人間業とは思えない。平山氏の数多くの失敗談、ともすれば撮影現場を使った実験研究という感覚も拭えなくはない。映像作品の品質向上に人生を捧げ、数々の名セリフ、名シーンを生み出してきた功績は凄まじい。それとともに衝撃なのが大して稼げていなかったということ。男の生きざまとしてはこれ以上ないが、家族として見たら甚だ迷惑な生き方だったろう。平山氏に敬意を表しつつ、ちょっと自分を顧みることが出来もし、遺言が心に刻まれました。2014/09/09

azuno

2
中日新聞のコラムで知って図書館で。(リクエストしたらちょうど寄贈されたそう)最初は読み飛ばしていたのだが自分が夢中になった仮面ライダー、キカイダー(古い所でもワタリの映画は見た覚えがあるし再放送で見た赤影は最高っだった。)の話になると俄然おもしろかった。巻末の息子さんの介護の話も壮絶。ご冥福をお祈りします。2013/09/04

qoop

2
長期にわたる聞き書きをまとめたもの。前後半で雰囲気はだいぶ違うが、著者が療養中であることを考えれば充分納得出来るし、こうした言が残されているというのは実にありがたい。昭和の映画人/テレビマンのエピソードとして読んでも面白い(1ヶ月の残業が330時間って…)が、仮面ライダーやゴレンジャーなど東映の子供番組を支えた著者の奮闘ぶりと各作品へのメモワールが興味深い。まさにストライクの世代なもので。2013/07/05

おたきたお

1
昭和一桁生まれの方のモーレツな働き方は様々な著作で見聞きしてきた。著者も然り。東映京都撮影所からリストラされた形の著者は、黎明期のテレビの世界に向き合い、立ち位置を嗅覚で探り、様々な縁と湧きだす発想から『仮面ライダー』『キカイダー』『ゴレンジャー』『ロボコン』『魔法組』といった番組を次々と(最盛期は自分の番組が毎日放映されたらしい)世に送り出したのだった。東映で管理職を数年で辞めたとさらりと書かれているが、相当悩まれたと思う。この著作は次男による口述筆記で(それ故か)、次男から見た著者の姿も語られる。2016/02/28

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