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内容説明
「『デビルマン』に隠された恐怖の未来」「『ハレンチ学園』を教師たちが恐れた理由」「『鉄腕アトム』は誕生しない」―。初めて明かされたキャラクター誕生の秘密、作品に隠されたメッセージ、奇想天外なアイディア発想法、そしてマンガ創作の技術。さらにその言葉は、人間論、未来論へと広がる。マンガの常識をことごとく破壊し、再生させた永井豪が贈る、すべてのマンガファン必読の書！永井豪、衝撃の初エッセイ集、ついに刊行。
目次
第１章 ハレンチ学園―世紀の問題作
第２章 デビルマン―メディアミックスから生まれた異形の英雄
第３章 マジンガーＺシリーズ―世界最大のロボット作品
第４章 鬼シリーズ―悪夢に苛まれる日々
第５章 バイオレンスジャック―永井豪最長連載作品
第６章 デビルマンレディー―人間は悪魔に進化する！？
第７章 けっこう仮面―パロディーとエロティシズムと
著者等紹介
永井豪［ナガイゴウ］
１９４５年９月６日、石川県輪島市に生まれる。石ノ森章太郎氏のアシスタントを経て、１９６７年『目明しポリ吉』でデビュー。１９６８年『ハレンチ学園』を連載開始、たちまち大人気を博し、以後現在に至るまで、幅広いジャンルの作品を大量に執筆し続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
75
記憶にある限り、初めて親に内緒で読んだ本が永井豪氏の作品。その後、思春期と共にベッド下に隠すものも増えていくのですが(///∇//)、それはさておき……PTAからの批判に晒されながら少年マンガの新しい領域を拓いた作者が自作7篇を語った本です。やはり衝撃だったのは『デビルマン』。そこからツールを辿り小学5年でダンテの『神曲』を手に取り、手酷い挫折をし、以来トラウマになり今に至ります。猥雑を嫌い、セックスを封印したエロティシズムを追求するとSMに行き着くという教訓は難しかった。ギャグとホラーを両立させた天才。2015/05/26
朱音
3
デビルマンのアニメと違う原作に衝撃を受けたのが高校時代。永井豪の漫画はバイオレンス＆エロティックで、濃密なので好き嫌いは激しいと思うが、「鬼」を描いたシリーズはなかなかのものだと思う。リアルタイムに「ハレンチ学園」系のものを未読だったが、読んでおけばよかったかも？この本で「裁縫部００９」のカットを見ることができたので自分としてはとても満足の一冊でした。2009/04/29
ほしけも
1
goちゃんの漫画程「キャラクターが一人でに動く」というのを肌で感じられる漫画はない。サービス精神旺盛だからこそ読者の予想しないような展開になっていく。2013/01/14
くさてる
1
日本マンガ界の大御所である永井豪先生による自作解説のエッセイ集。個人的には、豪先生が長い間主題として扱い続けている｢鬼｣についての考察が飛びぬけて面白かった。この本全体に溢れているマンガを描くこと及び次から次へとわいてくるアイデアに対する、豪先生の無邪気なまでの喜びの姿勢がとても好き。自分の仕事を素晴らしく楽しんでいる感が伝わってくる。サービス精神たっぷりに、どんなエロティシズムにも偏見なく取り組み、むしろ人間の奥深さに目をキラキラさせて好奇心旺盛に取り組まれる、そのバイタリティと才能が伝わってきました。2010/03/21
とんび
1
先は決めずに描くと断言する豪ちゃんに、作劇の本とかちまちま読んでいる自分は打ちのめされるのだ。とりあえず、本のタイトルには「アンタだアンタ!」と答えておく。2009/10/28
