感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y.
4
再読。米兵士による暴行事件が「アタマにきて」描いたという話でありながら(なればこそ)、犯人の米兵は日本人の恋人がいて、その復讐という同情できる人物になっている。そんな距離感が素晴らしい。謎めいた始まりを見せることがあっても、ミステリ要素は少なく、犯人とその心理はきっちり読者に提示される。そして、犯人にいかに同情の余地があろうと、冷静にそれを追いつめる刑事がいて、彼らは最後まで相容れず、しばしば暴力で終わる。そんなポリフォニーがこの作品の魅力なのだろうと、ようやくわかってくる。2022/12/28
もくもく
1
一つ、一つの事件の内容が濃い。濃すぎる。こんなに濃い作品を描き続けられる才能に驚愕を受けました。2012/10/24
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