感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y.
1
再読も久しぶりで覚えていないエピソードが多いが、印象は色褪せず。催眠暗示で大規模殺戮を起こすという犯罪として立件困難な事件に対しても、飯田は独自の正義感を持っているから阻止し、犯人を追いつめにかかる。そして犯人も幻影に苦しめられて犯行に走っていた。ちょっとした間違いから凶悪犯と出会い巻き込まれる男を描いた「転落」にしても、犯人が物語の軸でありつつ、それを冷酷に追い詰める飯田がいてこその物語になっている。作者のメイキング談がまた端的で、作品としての方向性をよく意識していたんだなと実感。2022/12/27
もくもく
0
飯田がいなくても話は成り立つけど、飯田がいるからこその地雷振なんだ、と感じさせてくれる巻でした。2012/10/24