出版社内容情報
2011年8月に突然発表された吉本興業の主力芸人・島田紳助の引退。その理由は、山口組大幹部との交際だった--。
元大阪府警のベテラン暴力団担当刑事、祝井十吾が目の当たりにしてきた暴力団捜査には、頻繁に著名人、大企業の影が浮上した。ボクシングの亀田父子、多数の一部上場企業、メガバンク、芸能界からは吉本興業の所属芸人、そしてビートたけしまでが……。
紳助の黒い交際を、『週刊現代』誌上でいち早くスクープした著者は、祝井たち捜査員に対する取材で集積した「マル暴事件簿」を丹念に紡ぎ上げた。その作業は、時に戦後日本が奇跡の経済成長を遂げるうえで必要とされた「闇社会との接点」に光を当て、そして裏を返せば、2012年に全国で暴力団排除条例が施行され、彼らとの関係の清算を迫られる各業界の煩悶を描くことでもあった。
内容説明
強面刑事たちが記録し続けた芸能界、格闘技界、財界の闇社会との接点。そのすべてを白日の下に晒すノンフィクション。
目次
第1章 島田紳助引退の舞台裏
第2章 新山口組壊滅作戦
第3章 吉本興業の深い闇
第4章 漆黒のボクシング興行史
第5章 ヤクザと銀行
第6章 梁山泊事件
第7章 ヤクザの懐
第8章 捜査刑事の落とし穴
終章 山口組捜査の行方
著者等紹介
森功[モリイサオ]
1961年、福岡県生まれ。岡山大学文学部卒業。『週刊新潮』編集部などを経て、2003年、フリーランスのノンフィクション作家に転身。08年の「ヤメ検―司法に巣喰う生態系の研究」。09年の「同和と銀行―三菱東京UFJの闇」(ともに月刊『現代』掲載)の両記事が2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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