内容説明
フライデーに好評連載された写真家宮崎学のフォトルポルタージュ。人間が作り上げた文明社会の歪みの中で野生動物はいかに生きようとしているのか―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
54
意外と人間の側で生きてる野生動物たち。レジャー施設のゴミ捨て場にいるドブネズミやカラスやタヌキなど・・・ ドブ川に生きるオオサンショウウオ。 人間が定期的に殺虫剤を撒いていて、その薬品が付着したゴミを漁って生きてる野生動物に奇形が多くなっている現実が痛々しく思えた。 この写真集は動物行動学者の日高敏隆先生の著書で推薦していた写真集で、これから度々開く事になるだろう。2014/05/01
hyoshiok
2
宮崎学による野生動物の写真集。野生動物というとアフリカの大自然を疾走するチータとか南米のハゲワシのようなものをイメージしがちだが、ここにいるのは人里との境にいる野生動物たちだ。人間が出したゴミを栄養源にしてしたたかに生きている野生動物たち。獣道を歩くツキノワグマ。人と野生動物がすぐそばで暮らしている。すごい写真集だ。2017/10/09
雨巫女
2
野性がいいのか?共存がいいのか?排除がいいのか?判らない。2009/12/04
畳
1
日曜美術館の著者回をみて読んだが子どもの頃にも読んだことがあった。人間社会のゴミと環境変化がもたらす功罪。撮影する姿を知って読み直すとまた違った面白さがある。2021/10/17