出版社内容情報
2008年1月~2009年1月放送の仮面ライダーキバの小説版です。
2008年1月~2009年1月放送の仮面ライダーキバの小説版です。
内容説明
人間の父とファンガイアの母を持つ紅渡。彼の中では二つの種が激しくぶつかり合う。渡のたどる運命は、しだいに渡の父・紅音也と複雑に交錯してゆく。父と息子、音也と渡がすべてをかけてまで最後に守ろうとしたものとは!?―。
著者等紹介
古怒田健志[コヌタケンジ]
脚本家。1964年9月12日生。SF特撮映像の専門誌『宇宙船』の記者を経て、1997年『ウルトラマンダイナ』で脚本家デビュー。主な作品は『ウルトラマンガイア』(1998年)、『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008年)、『図書館戦争』(2008年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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読書素人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
虎師匠
12
人間でも在り異形のファンガイアでも在る青年、渡の仮初めの戦いの日々と、その父である音也の愛と戦いの半生を平行して描いた佳作。キバットバットやバッシャー、強化変身等の玩具販促要素を敢えて排除した為に、一冊の小説としての読み応え、没入感はとても高く、またイクサシステムが現代編にしか登場しないので、並み居るファンガイアを自身の天才的な音楽の才能のみでねじ伏せる音也の株が爆発的な上がりっぷり。ゆりや真夜のみならず、次狼ですら惚れさせる男前で、TVでの空回りが無いだけでこうも違うか。2013/09/28
砂糖と塩
10
ゴーオンジャーやディケイドを見て、筆者の古怒田氏は設定を膨らませつつ、シリアスな話を魅力的に描く人だと思っていました。このキバも同様で、キャラの心情が丁寧。さらに過去編と現代編の二本立てを、両方とも導入から締めまで書いており、物語は文量の割にかなりの密度でした。自分が特に好みだったのは渡編でして、一風変わったボーイミーツガール、人と接する喜びを知った故の苦悩、最後の決断、と読みながら各場面にのめり込んでしまいました。音也編のラストも良い感じ。キバを見てなかった人にも勧めたくなります。…静香、いい娘だなぁ。2013/06/02
maito/まいと
8
キバのノベルス版。原典が井上作品だからか、どことなく555とか龍騎の小節版っぽい、本筋テーマを突き詰めたテイスト。とはいえ、人間とファンガイアの関係が一端の決着でしかなかったのはやや不完全燃焼。もう少し根本のところまで描いて欲しかったなあ。その一方で、本編じゃマスコット存在だった静香をがっつり絡ませたのは見事だと思う。まあ名護ファンにとってはもしかしたら許せない?役回りだったかもしれないけど・・・2013/03/09
ダケちゃん
5
再読小説仮面ライダー!今回は仮面ライダーキバ! 本編をリイマジネーションした作品で、お供のモンスターはガルルのみ!753がなんとも言えない結末を迎えるキャラで出ている等本編とは異なるキバ😅 渡の成長や音也のラブロマンスに重点を置いた作品で中学生日記と昼ドラを足したような作品(←完全な主観)笑 フォームチェンジはなしだけど戦闘シーンはよく描けてると思うし、これはこれで一つの作品として成り立ってると思う👍 再読だけど前に読んだ記憶が消えてたので新鮮な気持ちで楽しめた😄2020/01/23
たけとり
5
本編では宙ぶらりんだった静香ちゃんがついにヒロインに!一番好きな753がアレなことになってはいたけど、これはこれでありかなーと。他のライダー小説同様TV本編を再構成した内容でしたが、箸で豆腐をつまめない不器用な刑事など井上作品ライダーの小ネタがちょこっと入ってたり、キバが本編で取り上げた(&取り上げようとして曖昧なままだった)テーマなどが明確に分かりやすく出てて面白かったです。親世代の次狼と音也とゆりの関係性や関わり方の描写が特に好き。しかし193無しでファンガイアを倒していく音也すげーな……w2013/05/17