- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 講談社 アフタヌーンKC
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uminomaru
16
何度も再読する本。だって皆生きてるだからどうにかなるんじゃないの?っていうセリウの絞り出した台詞に何度も救われた。パンを食べるシーンと神社のシーンは飽きるほど読み返しました。「悲しいと思ってるのは自分なのに、どうして止められないんだろ」と書けるひぐちさんに出会えて本当によかった。漫画やドラマ等で作られた物語、感動、悲しみに私たちは慣れてしまったけれど、本当に日常にある悲しみってこういうものなんじゃないかと思う。この話を好きだとかおもしろいとは決して思わないけど、でも一番捨てられない漫画だと思う。2012/11/03
月子
15
今気分が落ち込み中だから、ちゃんと読むとさらに落ちそうなので流し読み。2018/01/22
鷹図
13
再読。作中の時間軸に則り、この時期に読むのが相応しいと思った。あとがきによると(全てではないだろうが)、作者の実体験が元になっているらしい。その前提で読めば、作中の「あんま流れ早いんで まァ 記録です」という台詞が、本作品の執筆動機そのものに思える。そうでなくとも、描かずには前に進めない、といった信念めいたものを感じ、後の「おお振り」の存在が証明する様、作者にとってのデトックスであったのは間違いない。しかし抜けてしまった毒にこそ、自分は惹きつけられていた気がする。短編でいいから、また毒抜きを見せてほしい。2010/01/02
juneair
12
感想として……つぎ読み返すときはすっごい気合いを入れて読まなきゃならないと思う。なんでだろ、内容的にもっと暗くて残酷な話など幾多もあるだろうにこの話ほど心の裡を痛めつける作品は、ない。(カバーを外すと登場人物録が書かれているのは意外な産物)2010/03/05
月式
10
自分ががんばれないとき、がんばれない誰かが近くに居るとき、正しく生きるとは何かをしたり顔で説教する人をみると、それが例え心からの親切でもしんどい。ヤサシクあるとはどういう事なのか未だにわからない。この本にも答がある訳ではないが、良い本だと思う。2011/10/15