出版社内容情報
【内容紹介】
応仁の乱から70数年、群雄割拠の戦国乱世、ここ尾張に1人の革命児が育っていた。藁で束ねた茶筅(ちゃせん)髪に縄の帯、毛ずね丸出しで荒馬を駆る吉法師の織田家でも、骨肉相食む内紛が繰り返されていた。美濃の蝮(まむし)・道三の娘濃姫を正室に迎えても、うつけ振りは改まらない。天文20年(1551)の父信秀の葬儀では香を位牌に叩きつけ、信長廃嫡(はいちゃく)の動きは激化。そんな中、師傅(しふ)・平手政秀の諫死(かんし)に遭う。尾張のうつけで終わるか、天下を取るか、波瀾の生涯のスタート。