出版社内容情報
アカデミズムの異端児、潮田誠教授の主宰する天橋立へのバスツアーで起こった全員死亡事故の因縁を解き明かす。事故のおよそ二年前、大学関係者が立て続けに、野犬らしきものに喉元を食い破られて命を落とす。彼らは二人とも同じ研究室に所属していた。助手の永田遼子は教授が密かに研究しているらしい神功皇后について独自に調べるうち、歴史を揺るがしかねない記述をある古典籍にみつける。
内容説明
アカデミズムの異端児、潮田誠教授の主宰する天橋立へのバスツアーで起こった全員死亡事故の因縁を解き明かす。事故のおよそ二年前、大学関係者が立て続けに、野犬らしきものに喉元を食い破られて命を落とす。彼らは二人とも同じ研究室に所属していた。助手の永田遼子は教授が密かに研究しているらしい神功皇后について独自に調べるうち、歴史を揺るがしかねない記述をある古典籍にみつける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
60
本編に描かれなかったバスツアー事故の背景がわかる物語。登場人物や舞台となる場所がかなり限定されている分読みやすかったです。天皇陛下の退位や女性宮家の是非が話題になっている今、この問題を取り上げたことで、著者の思いが見えるようです。昔から地震や水害など災害が多い国だからこそ、祭祀として魂鎮めを大切にしてきたんでしょうね。2017/09/22
ポチ
58
バスツアーの事故は…そうだったのか!天皇の話は…ん⁈…モヤモヤがいっぱい残ってる!そして明治神宮が凄く気になる!後紀があるのだったら、明治神宮の薀蓄も火地から聞きたいなぁ〜!2017/10/11
山本真一郎
43
読了。先日シリーズが完結したと思ったらすぐにスピンオフ的な作品が出たので少々面食らった。読んでみると、シリーズを読んでいないと意味不明な箇所が散見されるのはご愛嬌としても、やはりお楽しみは歴史薀蓄だろう。テーマは神功皇后。今回の作品は今迄で一番デリケートな部分を扱っているのではないか。書かれている事が真実だとすれば、大袈裟に言えば天皇家に関する常識が根本から引っくり返る。良くもまあ毎度の事乍らこんな説が紡ぎ出せるものだと感心してしまう。著者の高田崇史氏こそ名探偵の素質十分に違いない。新作が楽しみな作家だ。2017/09/12
とも
26
★★★☆シリーズのスピンアウトとして、7年前の事故でなにがあったのか語られる。本編では語られなかった謎もすべて氷解する。シリーズもの読み物として、これにより伏線もすべて閉じられ、ジ・エンド。2019/07/08
igaiga
26
まさに今の日本が危惧している内容。天皇制の有無であってり、女系天皇ということで今騒がれているけれどもしかしたらすでに・・・的な話でとても興味深く読みました。「徳」とついている天皇は怨霊だらけとか!?となると、次の天皇のお名前に「徳」ありますよね?それも気になるー。2017/11/23
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