講談社文芸文庫Wide
長春五馬路(ウーマロ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784062955096
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

長春で敗戦を迎え、混乱の極みの中で、悲しみも恨みも心の底に沈め悠然と生きる。幾重にも含羞をまとった著者最後の傑作中篇小説。長春で敗戦を迎えた木川正介は、毎日五馬路に出掛ける。
知り合いの朝鮮人の配下となり、大道ボロ屋を開業して生きのびている。
飄々として掴みどころなく生きながら、強靱な怒りにささえられた庶民の反骨の心情は揺るがない。
深い悲しみも恨みもすべて日常の底に沈めて、さりげなく悠然と生きる。
想像を絶する圧倒的現実を形象化した木山文学の真骨頂。
著者最後の傑作中篇小説。

木山 捷平[キヤマ ショウヘイ]

内容説明

長春で敗戦後、木川正介は、毎日五馬路に出掛ける。知り合いの朝鮮人の配下となり、大道ボロ屋を開業して生きのびている。飄々として掴みどころなく、しかも強靱な怒りにささえられた庶民の反骨の心情は揺るがない。深い悲しみも恨みもすべて日常の底に沈めて、さりげなく悠然と生きる想像を絶する圧倒的現実。形象化した木山文学の真骨頂。著者最後の傑作中編小説。

著者等紹介

木山捷平[キヤマショウヘイ]
1904・3・26~1968・8・23。小説家。岡山県の生まれ。1929年、詩集『野』を自費出版。33年、太宰治等と「海豹」創刊、34年、「青い花」同人。39年、最初の作品集『抑制の日』を刊行。44年、満洲国農地開発公社嘱託として長春に赴き、45年8月、現地で応召。敗戦後長春で難民となる。この間の経緯は『大陸の細道』(芸術選奨)等に書かれる。96年、木山捷平文学賞創設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hitsuji023

1
戦後の満州での生活を書いた話なんだけど、実際は厳しくつらい生活だったはずなのにそれを感じさせないところに魅力を感じた。時代に翻弄されながらも、日々生きていくこと、生活していくところにある種の力強さを感じた。登場する女性たちもたくましい。ありきたりな言葉だけど戦争は嫌なものだ。2021/12/25

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