出版社内容情報
戦後70年を経て読み継がれる鎮魂の書。巨体四裂し大海に没した「戦艦大和」に乗船し、生還した若き士官が綴る真実の記録。戦後70年を経て読み継がれる鎮魂の書。巨体四裂し大海に没した「戦艦大和」に乗船し、生還した若き士官が綴る真実の記録。
吉田 満[ヨシダ ミツル]
内容説明
昭和二十年三月二十九日、世界最大の不沈戦艦と誇った「大和」は、必敗の作戦へと呉軍港を出港した。吉田満は前年東大法科を繰り上げ卒業、海軍少尉、副電測士として「大和」に乗り組んでいた。“徳之島ノ北西洋上、「大和」轟沈シテ巨体四裂ス”今なお光芒を放ち続ける名作の「決定稿」に、新たに小林秀雄、三島由紀夫、吉川英治らの跋文をワイド版収録。
著者等紹介
吉田満[ヨシダミツル]
1923・1・6~1979・9・17。小説家。東京生まれ。東京府立四中、旧制東京高等学校を経て、1942年、東京帝国大学法学部入学。43年に学徒出陣、44年に海軍予備学生となり東大を繰り上げ卒業、少尉に任官され戦艦大和に副電測士として乗艦。45年4月、沖縄特攻作戦に参加するも奇跡の生還を果たす。敗戦後の9月、両親疎開先の東京都西多摩郡に復員。同地に疎開していた吉川英治に会い、彼の勧めで『戦艦大和ノ最期』を執筆。その後日本銀行に入行し、国庫局長、監事などを歴任。在職中に肝不全のために死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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breguet4194q
101
漢字とカタカナの文体なので、読み慣れるのに時間がかかります。終戦後、直ぐに執筆されているので、記憶の純度は非常に高いと思います。衝撃的な生々しさが、随所に著されてます。しかし、著者が後年証言してますが、大半のノンフィクションの中に少しのフィクションが混ざってます。よって非常に始末が悪い。結果的に「小説」として読むしかないと感じました。後書きに、小林秀雄、三島由紀夫、吉川英治など錚々たる人々が寄稿しているのが驚きでした。2023/09/06
もりちゃん
1
戦争賛美ではなく、戦争反対でもなく、淡々と記録した作品。こんな本が書かれたこと自体、僥倖といえよう。 大事なのは加害者でもなく被害者でもない、僕ら?!が起こしたものとして捉えるしかないように思う。2021/03/11
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
1
「沖縄突入ハ表面ノ目標ニ過ギズ 真ニ目指スハ、米精鋭機動部隊集中攻撃ノ標的ニホカナラズ」 何度も何度も思う。最初から、総てが間違っていたのだ。本当の、最初から。2017/02/19
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