出版社内容情報
16分に1人が自殺!
ここ10年の年間平均餓死者70人!
労働者4人に1人が年収200万円以下!
国民1人あたりのDP世界ランキング2000年3位→2008年23位!
日本は衰退過程に入っており、このままでは持続できない状態になっている。そして、そのことを自己認識しなければ、この社会はいずれ滅びるだろうということである。それは、誰もが薄々そう思っていながら避けている現実である。しかし、「100年に1度」の世界経済危機は、そのことを白日の下にさらしてしまった。それでも、日本に生きる多くの人々は現実をはっきり認めようとしない。いや、見ようとしていない。誰もが、自らが滅びの過程に入っていると言われたくないのはわかる。だが、現実は現実である。現実を避ければ避けるほど、滅びはますます現実化してしまうのだ。――<「はじめに」より抜粋>
内容説明
16分に1人が自殺。ここ10年の年間平均餓死者70人。労働者4人に1人が年収200万円以下。国民1人あたりのGDP世界ランキング2003年3位→2008年23位。
目次
第1章 医療 止まらない医療崩壊の現実―なぜ救急病院「たらい回し」は起こるのか
第2章 貧困 貧困が国を滅ぼす―ニッポン型貧困がもたらすもの
第3章 雇用 有期雇用は人間と経済を破壊する―目先にこだわるツケは将来払わされる
第4章 介護 行き詰まる高齢者介護制度―高齢化社会に待っている絶望
第5章 公共事業 公共事業という名の“麻薬”―ダム、原発、産廃処理施設、基地頼みの地域衰退
第6章 産業 メイド・イン・ジャパンの没落―環境エネルギー革命にも乗り遅れて
第7章 金融 100年に1度の危機がもたらす社会不安―実現できずに後退するアメリカの“チェンジ”と日本の“マニフェスト”
第8章 知のルール コンピュータがもたらす優位性―グーグル、アマゾンの支配に搾取される知の財産
第9章 技術開発 科学技術立国の黄昏―分断される技術ニッポンのDNA
著者等紹介
金子勝[カネコマサル]
1952年東京都生まれ。1980年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授などを経て、慶應義塾大学経済学部教授
児玉龍彦[コダマタツヒコ]
1953年東京都生まれ。1977年東京大学医学部卒業。東京大学医学部助手、マサチューセッツ工科大学研究員などを経て、東京大学先端科学技術研究センターシステム生物医学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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