出版社内容情報
その男、呪いを鑑定する。
落ちこぼれの僕と眼帯の鑑定人が、実在する呪いの品の真実に挑む!
呪いを招く特殊文化財を専門とする、神祇鑑定人・九鬼隗一郎。就職活動に失敗した夏芽勇作の運命は、彼と出会ったことで、大きく変化してしまった。魔術に傾倒した詩人・イエィツの日本刀、キプロスの死の女神像、豊臣秀吉が愛した月の小面。実在する神祇に触れ、怪奇な謎を解くうち、勇作自身の秘密も引きずり出されてしまう。呪いと骨董と人の想い。相棒が導き出す結末は……!
内容説明
呪いを招く特殊文化財を専門とする、神祇鑑定人・九鬼隗一郎。就職活動に失敗した夏芽勇作の運命は、彼と出会ったことで、大きく変化してしまった。魔術に傾倒した詩人・イェイツの日本刀、キプロスの死の女神像、豊臣秀吉が愛した月の小面。実在する神祇に触れ、怪奇な謎を解くうち、勇作自身の秘密も引きずり出されてしまう。呪いと骨董と人の想い。相棒が導き出す結末は…!
著者等紹介
三田誠[サンダマコト]
ファンタジー、ミステリ、ゲーム小説など、ジャンルを越えた活躍を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★Masako★
64
★★★+呪いめいた逸話を持つ特殊な文化財を鑑定・保護する人を神祇(じんぎ)鑑定人、略してジンカンという。ジンカンである隻眼の男・九鬼隗一郎と特異な体質の青年夏芽勇作のコンビが呪いの謎を解明していく。イェイツの日本刀、キプロスの死の女神像、豊臣秀吉が愛した能面・月の小面。設定は面白くサブキャラも魅力的♪九鬼も夏芽も謎めいた過去があり、それが見え隠れするが今作ではハッキリしない。最後の最後で仲間も増えるし、これは続編ありますね(^-^)♪ 多少読みにくさを感じたのだが、三田さんの文章はこんな感じなのかな?2018/03/28
papako
58
発売当時気になってた作品。なかなかテンポよくて楽しかった。呪いとかが絡んだ『特殊文化財』を鑑定管理する宮内庁神祇鑑定のお話。ただ説明が少なくて、描写が私にはつかみづらかった。だからなんとなーく読んだ部分も多い。きっとシリーズ幕開け、の話だからか。続いたら、もっと楽しめそう。しかしいきなり全裸の九鬼さんが、昔読んだ夢枕作品の九十九乱蔵か九十九三蔵に読めてしまった。2020/02/10
よっち
45
就職活動に失敗した夏芽勇作が出会った呪いを招く特殊文化財を専門とする、神祇鑑定人・九鬼隗一郎。相棒となった二人が奇怪な謎を解いてゆく物語。魔術に傾倒した詩人・イェイツの日本刀、キプロスの死の女神像、豊臣秀吉が愛した月の小面。多くを語らない謎めいた九鬼によって明かされてゆく勇作が隠していた秘密と、勇作の力を上手く使って問題を解決してゆく九鬼。魔術や曰くある骨董品を絡めたオカルティックな内容で、登場人物たちもまたミステリアスで存在感がありましたし、彼らの関係がどう変わってゆくのか、続巻に期待のシリーズですね。2018/01/11
まりも
45
呪いを招く特殊文化財を専門とする、宮内庁神祓鑑定人・九鬼。就職活動に失敗した夏芽の日常が、彼と出会った事で大きく変わる物語。呪いと骨頭と人の想いが複雑に絡み合い、怪奇な謎を呼び起こす今作。三田先生と言えばコレ!と呼ぶべき安定感のある展開、そして神話魔術考察の密度は素晴らしいの言葉に尽きます。設定自体はありふれたものなのに、三田先生の手にかかればこれだけ面白い物語になるとか本当スゴい作家さんだなぁ。濃ゆい上司陣も中々に楽しかったし、シリーズ化するなら是非とも続きを読んでみたい。そう思わせてくれる作品でした。2018/01/02
yukision
38
ジンカンとは神祇鑑定人の略で、呪いを招く特殊文化財を専門とする職業。図書館で偶然見つけて、怖い話かと読んでみたがアニメっぽい絵が頭に浮かび、それほど怖くなかった。まあ、求めているものが違ったので内容的には可もなく不可もなく。2020/08/18