出版社内容情報
人と玩具が共存する犯罪都市で相次ぐ難事件! ハードボイルド・トイストーリー、待望のシリーズ最新刊!
知能と感情を持つ玩具が生み出され四十年。人に捨てられ荒んだ玩具と、落ちぶれた人間が集まる街は「悪魔のおもちゃ箱」と呼ばれるようになっていた。
街に住む元弁護士のパン屋・ベイカーの前に現れる、奇妙な玩具たちが起こす難事件! ベイカーは玩具たちの弁護を引き受けるのだが……!?
内容説明
捨てられた玩具とわけありの人々が暮らすバッバ・シティ、通称「悪魔のおもちゃ箱」。元敏腕弁護士のパン屋ベイカーのもとには、今日も一筋鍋ではいかない謎を抱えた玩具たちが訪れる。ドミノに囲まれた不可能殺人、アニマルカートレース場から忽然と消えた車体、マフィアドッグたちの勢力争い…。推理に長けた女子高生のミズキとともに、ベイカーは玩具の弁護に東奔西走!
著者等紹介
青柳碧人[アオヤギアイト]
1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
98
玩具都市弁護士その2。連作短編集。本作も玩具ならではのトリックが楽しめました。それにしても表紙が前作から印象が変わりすぎじゃない?2018/02/16
さばかん
33
元凄腕弁護士の割にはあまり役に立っている様子が無いベイカーと、女子高生名探偵ミズキの凸凹コンビが今日も事件を解決する。 なかなか難しくて複雑なトリックは説明を読んでもちょっとよく分かりませんね。2018/03/03
ぽぽ♪
31
ミズキの父親に近づいた!と、思ってたけど又も遠のいた。赤ちゃんな容姿だけど、ダンディーな話し方のニコラがお気に入りです。2018/04/02
マッちゃま
28
シリーズ第2弾。行き場を無くした人間と感情を持つ玩具が共存する街で起こる事件を、ベイカーと父を探す為に街へ来たミズキが解き明かす連作短編集。この世界ゆえのトリックが実に楽しい。父シンヤの足取りを追うミズキらにも隠された謎が見え始め、この先の展開を想像しワクワクです。とはいえ、お気に入りのシリーズゆえに次作とかで終わってほしくない気持ちも強かったりで、でもショボくれたミズキも見るのも切ない訳で「バイバイは不要だ。また近いうちに来るからな」のニコラ言葉を、いろんな意味で解釈しようとする自分がいます(苦笑)2018/02/17
七月せら
21
持ち込まれたり巻き込まれたり部外者的立場だったり、ベイカーとミズキの事件に対する関与の仕方がいろいろで面白かった。それもこれもミズキの父親探しの副産物なのだけれど……進展したかのように見えてなかなか上手くいかない様子。いろんな有力玩具達と繋がりが増えていくので今後も楽しみです。2018/05/03