出版社内容情報
この真相、絶対予想不可能――。
横溝正史ミステリ大賞を史上最年少で受賞した異端児が仕掛けた罠を見抜け。
僕の彼女は「嘘つき」たちに殺された――。廃墟探索ツアーで訪れた無人島で死んだ最愛の人・美紀。好奇心旺盛で優しい彼女は事故に遭ったのだ。僕は生きる意味を喪い、自堕落な生活を送っていたが、美紀と一緒に島にいた女と偶然出会いある疑いを抱く。美紀は誰かに殺されてしまったのではないか。誰かが嘘をついている――。嘘と欺瞞に満ちた血染めの騙し合いの幕が開く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちーたん
77
★★★☆☆初読み作家さん。1人の女性の死を巡り【誰かが嘘を吐いている】【孤島では殺人が起こる】のパートが交互に繰り広げられるミステリ。「もう1年」「まだ1年」…1年前、廃墟ツアーに出掛けた2名が事故で亡くなる。その内の1人恋人の美紀を失った高辻は一向に立ち直れず生きる屍となっていた。ある日ツアー参加者をたまたま見かけ衝動的に殺してしまう。一方孤島パートで出来事が少しずつ明らかになっていく。ラストに待ち受ける真相とは?いくつかのどんでん返しあり!謎解き成績はミステリ部分はクリア!タイトル部分はノンクリア😅2019/12/10
★Masako★
70
★★★+ 孤島での密室殺人&心理描写を上手く絡ませたミステリー♪軽くてさくさく読めた(^-^)恋人が廃墟探索ツアー中に亡くなり、ショックで自堕落な生活を送っていた「僕」。ある事がきっかけで彼女は事故死ではなく殺されたのでは?と疑問を抱いた「僕」は、真相を探ることにしたのだが…。「あなたは嘘を見抜けない」はい、確かに見抜けませんでした(笑)予想出来たところもあったが確かな根拠が見出だせず、明らかになった真相には、そう来たか~!と感心してしまった。続編がありそうな終わりなので、楽しみに待っています(^-^)2018/03/30
papako
65
初めての作者さん。孤島の廃墟のシーン、カントクが語る『孤島では殺人がおこる』と東京の高辻による『誰かが嘘を吐いている』の二つの視点で進む。ハンドルネームが鍵の叙述トリック。でも、嘘って高辻が思い込んでるだけだよね?タイトル、なんかしっくりこない気がしました。2020/07/12
momi
54
なるほど〜!深みはないけれどサクサク読めて楽しめる孤島ミステリー!!意外と面白かったです!「彼女が死んだ孤島で、何があったのか!!」何故彼女は死ななくてはいけなかったのか!!僕(彼氏)が行動をおこす!誰が嘘をついているのでしょうか…「私も…」騙されました!そう、この嘘を見抜けないと…騙されます!!2017/08/31
さっこ
53
初読みの作家さん。廃墟となった無人島の探索ツアーに参加した恋人が事故で死亡し、精神を壊してしまった主人公、裕樹。裕樹視点とツアーでの出来事と交互にお話が進みます。なかなか面白かったし、見破れなかったです。騙されました。裕樹がドンドン変貌していく様は怖いというより腹が立ちました。題名が最後にドーンと響くかと思ったらそれ程でもなかったのが、なんだか拍子抜けでした。でも面白かったです。2019/03/23