出版社内容情報
<遺跡を暴くと呪われる>という言葉をなぞるように、考古学研究所の発掘作業中に一人の人物が忽然と姿を消した。シリーズ第3弾!千鳥と鶫、鳶の変わり者研究者たち三人が、この世界の禁忌『封じられた過去』へ近づくほどに、周囲で発生する不穏な事件。
<遺跡を暴くと呪われる>という言葉をなぞるように、考古学研究所の発掘作業中に一人の人物が忽然と姿を消し、さらに鳶には密売容疑がかけられる。友人の嫌疑を晴らすため、千鳥たちは危険な捜査に乗り出すが……。世界の真実が明かされる第三弾!
第一章 甘い夢
第二章 呪いの古都
第三章 太古の遺児
高里 椎奈[タカサト シイナ]
著・文・その他
内容説明
千鳥と鶫、鳶の変わり者研究者たち三人が、この世界の禁忌『封じられた過去』へ近づくほどに、周囲で発生する不穏な事件。“遺跡を暴くと呪われる”という言葉をなぞるように、考古学研究所の発掘作業中に一人の人物が忽然と姿を消し、さらに鳶には密売容疑がかけられる。友人の嫌疑を晴らすため、千鳥たちは危険な捜査に乗り出すが…。世界の真実が明かされるシリーズ第三弾!
著者等紹介
高里椎奈[タカサトシイナ]
1999年、『銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
40
おぉー!と思わせる一冊。今までの二冊は見事に伏線だったのか…。反バベル期現象を境に何かが変わった。反バベル以前のものは巧妙に隠されていた。警務部隊配属を希望するも政府により栄養科学研究所に配属された千鳥、考古学研究所配属の鶫、言語学研究所配属の鳶…今回三人の友情に亀裂が走る。それぞれの過去も明らかになった。千鳥の憧れの警務部隊の疾鷹、人類本領保全協会会長の白鷹。警務部隊の此花に涼芽。それぞれの思惑が交錯し、最後に疾鷹により明かされた真実。その真実を元に、天蓋を出る一行…ああ…、ネタバレなしではここまでだ!2016/12/21
雪紫
32
再読。例え千鳥達の過去が明らかになっても、千鳥がその職種に就けない真意(こっちは逆効果なのでは?)、隠蔽すべき世界の秘密、色々な謎が解き明かされても、それでも日常は続いていく。ただ少し、思うところを変えながらも。ラストのこの展開のためにこのシリーズはあったのだ。最後の古代料理ファイルとそれにちなんだ展開がこの物語の清涼剤。ああ、「巨人」ってそういうこと・・・(だからこそオチとしばらくは続いていくのだろう日常が光る)。2020/09/09
たんぽぽ
27
「知らしむべからず」なんて考え方は嫌いだし、反逆罪なんてものがある世界にも息苦しさを感じる。 前巻までではぼんやりとしていた、世界の成り立ち、千鳥、鶫、鳶の生い立ち等、いろんなことがわかってきて、物語はどんどん面白くなってきた。 必要な栄養素以外もパクパク食べて、不用物は排泄する!という丈夫な内臓を持つ、反バベル前のおばちゃんは若者たちの活躍を楽しみにしてるよ。 2017/01/19
空猫
24
退化した人類と衰退した惑星のSF完結編。気難しい性格でも立場的に敵対していても,皆それぞれの信念に忠実で誇りを持って行動するから美しい。「清濁併せ呑む」とは無能なくせに傲慢で保身と強欲のみ人一倍の薄汚い連中の薄っぺらい談合ではなく,”濁”を「世界を救うために自分だけが引き受ける割に合わない毒だ」と知りながらそれを飲み干す英雄の振る舞い。主人公・千鳥始め,皆がそんな芯のある素敵な人物なのが何よりです。2017/07/19
み
21
面白かったぁ♪全く浮かばなかったぁ(@_@)今作で完結かしら、キャラがいいので続編出たらいいな。希望なくして生きられないのが人類さ(^o^)2017/01/28