出版社内容情報
陸奥を守るため、朝廷と蝦夷の共存を目指し腐心してきた伊治鮮麻呂。だが、陸奥守の横暴、蝦夷を人と思わない帝に、ついに決起する!陸奥を守るため、朝廷と蝦夷の共存を目指し腐心してきた伊治鮮麻呂。だが、陸奥守の横暴、蝦夷を人と思わない帝に、ついに決起する!
高橋 克彦[タカハシ カツヒコ]
著・文・その他
内容説明
宝亀九年(七七八)、三十四歳となった伊治鮮麻呂は、蝦夷でありながら国府多賀城の役人として蝦夷の反乱を鎮める役目を担っていた。陸奥を守るため、朝廷と蝦夷が戦にならぬよう苦心してきた鮮麻呂だったが、陸奥守の横暴、蝦夷を獣とみなす帝の勅に、ついに決起する!著者会心の大河ロマン、堂々の完結篇。
著者等紹介
高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒。’83年に『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、’86年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、’87年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、’92年に『緋い記憶』で直木賞、2000年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てつ
39
一気に五巻まで読了。最後は冗長な箇所もあったが迫力もあった。次は天を衝く、だな。2020/11/20
たぬき
2
蝦夷の安寧はいつやってくるのか。前巻からの繰り返しの手酷い扱いに、なかなか読むのが進まなかった。確かに陸奥は中央から遠い。奈良時代には地の果てのように思えただろう。住んでいる人間にとっては本当に腹立たしいことだ。鮮麻呂の覚悟は本当に切なく辛い。阿弖流為の登場には期待しかない。つぎの火怨で少しは胸が晴れますように(史実を考えたらムリだろうけども)2018/12/09
青じそ
1
遠くから眺めた山の見え方と、山の中で暮らしているときの見え方の違い 蝦夷を守るために自らを犠牲にする志 風となって次の世代へ魂をつないでいく2020/03/06
ぼび
1
5/52018/11/25
沼田のに
1
悪役が小粒になると大物天鈴や鮮麻呂の正義の味方も小さくなって一冊のボリュームに仕上げた感じで、想定より早く最終巻にしたような臭いがして面白くない。吉備真備や坂上田村麻呂なんか出てきても顔見世程度で期待がしぼんでしまった。まっ、坂上田村麻呂が活躍したら悲惨だけど。4/102018/09/09




