講談社文庫<br> 燃える部屋〈下〉

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講談社文庫
燃える部屋〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062938914
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

「事件捜査とは熱いドアだから、注意しなきゃならん。燃えている部屋のドアをけっして開けちゃだめなんだ」 2014年、定年延長制度の最後の年をロス市警本部強盗殺人課未解決事件班で迎えようとしているボッシュは、あらたな相棒として、若き新米女性刑事ルシア・ソト(28歳)と組むことになった。ソトはメキシコ系アメリカ人で、四人の武装強盗と対峙して二人を撃ち倒した事件で有名になり(その際、相棒は殉職した)、刑事に昇進し、未解決事件班に配属されたのだった。
 意欲と向上心にあふれたソトを優秀な刑事になるとボッシュは見こんで、育てようとする。
 今回、ふたりが担当するのは、十年まえに銃撃され、体に残った銃弾による後遺症で亡くなったばかりの元マリアッチ・ギタリスト、オルランド・メルセドの事件。

マイクル・コナリー[マイクル コナリー]
著・文・その他

古沢 嘉通[フルサワ ヨシミチ]
翻訳

内容説明

生前、車綺子のメルセドを帯同し、治安改善を訴え市長選に勝利。州知事を目指すザイアスは彼の死を利用しようと事件解決をボッシュに強く迫る。一方相棒ソトが7歳で経験した未解決の火災についても捜査を進めると、2つの事件が関連し、衝撃の展開となる。シリーズ25周年記念特別エッセイを巻末収録。

著者等紹介

コナリー,マイクル[コナリー,マイクル] [Connelly,Michael]
1956年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる

古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

164
我々の日常生活では世間で起こる事件や問題がすっきりとした形で終わらない。小説や物語はどんなにリアルが伴っても畢竟、作り事、虚構に過ぎない。だからこそ割り切れる結末を求め、読者は日常生活の鬱屈を解消するのだ。しかしコナリー作品は決して100%の結末を我々に提供せず、しこりを残して物語は終わる。それが逆に読後感に余韻を残し、しばらく読者の胸に留まる。言葉を変えれば読者の胸の中に物語が、登場人物たちが生き続けるのだ。本書の最後のシーンがまさにそれ。これがあったからこそ本書は我々読者に爽快感と余韻を残すのだ。2020/01/29

KAZOO

148
下巻に入るとかこの事件はさまざまな人々がかかわっていて混沌としてきます。最後は歯切れのよくない終わり方で次巻(本年末出版)に続くのでしょう。それよりも主人公が普通の人間になってしまったような感じです。部下を育てていく様子や娘への対応などでみているとノーマルな感じです。むかしの巻を読み直したくなりました。2018/08/07

ケイ

129
もちろんよく出来た面白い作品だけど、序盤から最後の展開が透けて見えるようなところが…。ボッシュもコナリー氏と、やきが入ったか!?とでも言いたくなるよ。メキシコ系の若い女が相棒てあたりが、安易じゃないだろうか。次に期待。巻末のボーナス的なコナリーのエッセイ「走る男」はなかなか読み応えがあった。エルロイは触れられずにチャンドラーですって?まあ、いずれにしてもLA。2019/09/02

のぶ

92
下巻に入り、上巻で事件の起きた10年前広場で演奏中に銃撃され、体に残った銃弾による後遺症で亡くなったメルセドの手掛かりを求め、ハリーと相棒のソトは銃の調査を中心に懸命の捜査を続ける。その後、事件は新たな人物が浮上し、混沌としてくる。安定のシリーズでありマンネリだと思う事もあるが、今回はソトが新メンバーに加わって新鮮な印象を受けた。定年を間近に控えたハリーはこの先どうなるのか?毎回楽しみにしているシリーズ、今回も楽しませてもらいました。2018/08/01

ひで📚🏈

79
さすがの安定の面白さ!マディ、ソトの存在で丸くなった感満載のンボッシュですが、それもまたカッコいいw事件自体は消化不良な感はありましたが・・・最後の仲間に拍手で見送られるボッシュ・・・全体的に事件の結末はモヤっとした感じで終わりましたが・・・まあ、良しとしときましょう、次回作にも期待!2018/08/10

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