出版社内容情報
おーなり 由子[オーナリ ユウコ]
著・文・その他
内容説明
毎日が、色つきになるように。全編描き下ろしイラスト満載の新装版!あたたかな色に包まれるエッセイ集。ことばと絵の贈りもの。中学国語教科書掲載の「水のようなひと」収録!
目次
はじまりの色
青いたからもの
夏の色
透明な風船
みどりのたべもの
橙色のチャイム
白い湯気のなかで
赤いめがね
色の名前
著者等紹介
おーなり由子[オーナリユウコ]
大阪府生まれ。絵本作家、漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(C17H26O4)
78
空の色、花の色、果物の色、猫の眼の色…色んな色をじっと見てはよく、ああきれいだなぁってしみじみ思う。そしてそんなふうに感じられるときがあるのは幸せだぁ、なんて思ったりもする。単純だな、わたし。「だいじょうぶ! だいじょうぶ!」そうだよー。そうだよね。うんうん。「心だけで歩いているのではないのだから、心にとらわれすぎてはいけない。心が重要だと思いすぎてはいけない。」今感じたいのは柔らかで沁みるような色よりも、パキッとしていて、目に心にストレートに飛び込んでくるような強い色なのかもなぁと。ふと。2021/09/11
はるぽん🐰道草中🐱
40
文庫版になり再読〜大切な人からの贈り物。おーなりさんの作り出す、きれいな色とことばを感じながら、ゆっくりゆっくり読んでいく。どうしてこんなふうに表現できるのかな…やさしくて、あったかくて、かなしみでさえもふわっと包みこんでくれるような きれいなことば、そこから生まれてくる色♩*゜私は、おーなりさんのことばに触れるたび、いつも身近に感じながらも片想いをしているようで…それも幸せな片想いなんだけどね、この世界が愛しくなる。私も、私だけの色を探していきたい✧*。2019/01/02
Yumi Ozaki
23
サイダーが憧れの友達のようだ、というところが好きでした。初めて炭酸飲料を飲んだ時の衝撃を今も覚えています。遊びに行った友達の家で出してくれたファンタグレープでした。2022/08/07
チロル
23
家本初読。エッセイなんだけど、長編詩集のような、長いお話しの絵本のような。ほわんとした温もりが伝わってくる本書。あなたの好きな色は、何ですか? わたしは水色。空で言えばね、透き通った空の、緩い 薄ら雲のかかったような… 自分の瞳のなかで、気付いたら微睡んで見えるような水色。傍にあなたがいれば、この色が、好きなんだよ(^^) って直接 言えるのになぁ♪風なら、草木の生い茂る香りが ほんのりついてる感じが好きなのよ★温かさでいえば、やっぱり家族の温もり… 感想がまるで、わたしのエッセイになってしまった(^^;2019/02/17
たかこ
22
久しぶりに本を読んだかな…。ここしばらく忙しすぎてなかなか読書にむきあえず…。文字の少ない、きれいな色の本は癒しにもなった。「ことばというのは そうかんたんに 伝わらない 伝わる時には ことばがなくても 伝わる」。本当にそう、ことばにできない時でも絵だったりそばにいることだったりすることで伝わることがある。最後の「色とりどりの毎日がいとしく思える日に」という文字と鳥のイラストが色とりどりで美しかった。どんな時でも世界に、まわりに、色が満ちている。2021/04/20