講談社文庫<br> 夜は終わらない〈上〉

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講談社文庫
夜は終わらない〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062938136
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「私が夢中になれるお話をして」殺す直前、男に語らせる話の内容で命の長さが決まる。男たちの最期の「ものがたり」はやがて……。婚約者が自殺したとの一報が入った玲緒奈。しかし彼女には、次に殺さなくてはならない別の婚約者がいた。セックスや結婚を餌に次々男を惑わし、財産を巻き上げ、証拠を残さず葬り去るのが日常の玲緒奈には不思議な掟があるのだった。「ね? 私が夢中になれるようなお話をしてよ」死の直前、男に語らせる話の内容で命の長さが決まっていく。最期の気力を振り絞り話し続ける男たち。鬼気迫る物語が展開され、すべては一点へと…。

星野 智幸[ホシノ トモユキ]
著・文・その他

内容説明

「婚約者が自殺した」との報せを受けた玲緒奈。しかし彼女には、次に殺す予定の別の婚約者がいた。男を惑わし、財産を奪い、殺す。玲緒奈には不思議な掟があった。夜が始まると彼女は言う。「私が夢中になれるようなお話をしてよ」死の直前、男の語る話の内容で命の長さは決まる。命を懸けた究極の物語が始まる。読売文学賞受賞作。

著者等紹介

星野智幸[ホシノトモユキ]
1965年、アメリカ・ロサンゼルス市生まれ。’88年、早稲田大学卒業。新聞社勤務の後、メキシコに留学。’97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞しデビュー。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、’03年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、’11年『俺俺』で大江健三郎賞、’15年『夜は終わらない』で読売文学賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちぇけら

17
「私が夢中になれるようなお話をしてよ」と玲緒奈は言っておれは睡眠薬を注射されて縛られた。おれの物語はおれの人生。物語がつまらなければ、おれの人生もつまらなく価値がないから玲緒奈に殺される。おれは夜になると命を懸けて物語り、夜があけると眠りにつく。物語はやがて時空をこえて新たな物語をうむ。おれも玲緒奈も、もうその物語から逃れることはできない。おれは誰なのか、玲緒奈は誰なのか、あいつも、あいつも、誰なのか、いま、ここで生きているのは、誰なんだ。下巻へ。2019/01/20

サウス@大学生活始めました

12
面白いです。殺されたくなかったらわたしを楽しめさせる話をして。下巻が楽しみ2018/03/03

p-man

11
語られる物語。深く深く。下巻へ2018/12/25

ばななな

6
物語ので語られる物語。更にその中で語られる物語。更に更にその中で語られる物語。更に更に更にその中で…。どこまでも先の見えない奥へ奥へと、引きずり込まれていく。 現代の千夜一夜物語。2018/12/01

Katsuto Yoshinaga

5
文庫の刊行案内で本書を知って以来、期待して手に取った。読みだしてすぐに物語に引き込まれる。マジックリアリズムと評されているが、私は旧約聖書のような不条理感のある寓話と感じた。どれだけ面白くなるのかと、期待はさらに膨らんだのだが、本書の3分の2を過ぎたあたりから、どうにも面白くない。演劇の面白さがわからない私には、ここで描かれる「日常演劇」と題されたところがさっぱり面白くないのである。下巻も購入しているのだが、読むかどうか悩ましい。2018/04/22

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