出版社内容情報
幕末の近藤勇も愛した名刀虎徹。甲冑師であった長曽祢興里は五十にして刀鍛治を志した。鍛えに鍛えた白刃をめぐる伝奇小説。明暦の大火のあと、日本橋の刀屋に長曽祢興里という男が無骨な刀を持って現れた。旗本にして死体を試し斬る役の鵜飼家の娘邦香は、鬼姫と呼ばれていた。越前で甲冑師であったという興里の鍛えた刀に魅せられた鬼姫は、自ら死体を重ね試斬して確かめる。無類の斬れ味がやがて評判を呼び、鬼姫や刀屋の幸助の助けもあり、興里は不忍池のほとりで刀鍛治として名を馳せていく。ところがある日、興里は吉原一の花魁勝山に突然招かれる。
【鬼姫】生きては戻れぬ鵜海屋敷
【蓮池】尾張柳生が真価を見抜く
【荒試】仕組まれた刀試しの受難
【絵図】由井正雪の軍資金の魔力
長辻 象平[ナガツジ ショウヘイ]
著・文・その他
内容説明
越前の甲冑師だった長曽祢興里は、齢五十を前に江戸に出て、刀鍛冶を目指した。だが自己流で鍛えた無骨な刀身は売れぬ、と刀屋は冷たい。興里の刀の真価を見抜いたのは、鬼姫の異名をとる旗本家の美貌の娘邦香だった。なんと死体を重ね、興里の刀を振り下ろしてみせた。鬼姫との出会いが興里の道を開くか。
著者等紹介
長辻象平[ナガツジショウヘイ]
1948年鹿児島県出身。京都大学農学部卒業。産経新聞東京本社論説委員。魚類生態学が専門の科学ジャーナリスト。釣魚史研究家でもある。小説は2003年に『忠臣蔵釣客伝』でデビュー。刀剣にもくわしい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タツ フカガワ
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