出版社内容情報
アメリカで暮らし始めたジョン・マンは、小学校に通い、卒業後には上級船員になる為の学校への入学に挑む。著者渾身の歴史大河小説。アメリカで航海術を学ぶ前に、基礎学力を身に付けるため16歳のジョン・マンこと万次郎は、小学校に入学する。年下の子どもたちとの交流はすべてが楽しいわけではなかった。さらに地元の教会に通うも、ある問題が待ち構えていた。2ヵ月の勉強を経たジョン・マンは、難関に挑む。土佐生まれの作家が精魂込めてえがく、「最初の日本人」ジョン・マンの生涯。
山本 一力[ヤマモト イチリキ]
著・文・その他
内容説明
船長の地元で暮らし始めた万次郎は、まだ完璧でない英語に加え、算数や理科の基礎を習得するため、小学校へ通うことに。年下の子どもたちとの交流を経た十六歳の少年は、捕鯨船の上級船員に必要な資格を得るべく、バートレット・アカデミーへの進学を決意する。著者が精魂込めた歴史大河小説、沸き立つ!
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県生まれ。都立世田谷工業高校卒。14歳の時に上京し、高校卒業後、旅行代理店、広告制作会社勤務、航空会社関連の商社勤務などを経験。’97年に「蒼龍」により第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年、『あかね空』(文春文庫)で、第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niisun
17
いよいよアメリカ本土での生活がスタート。この作品がどこまで続くのかわかりませんが、そろそろ中盤に差し掛かる辺りでしょうかね。今回は船長の計らいで、自称16歳のマンジロウが小学校に入学。教会にも通い始めます。舞台の中心が小学校な上に、主人公のマンジロウが清廉潔白なだけに、中学生の課題図書のような清々しい物語でした。多くの人の尊敬を集める船長の庇護下にいたとはいえ、アメリカ本土に渡っても様々な人に愛されたマンジロウという人は、一角の人物だったのだろうなぁ~と感じますね。次はいよいよ船乗りの学校。楽しみだなぁ!2018/09/09
ジロリン
14
いよいよアメリカ本土での生活を本格的に始める万次郎。ライバルとも最後はニッコリ笑ってハイタッチ…なんてまるで少年マンガのような展開w 魅力的な人物であったのだろうし、人との縁にも恵まれたのだろうが、果たしてこの時代のアメリカ人がここまで人種差別を”しない”ものだろうか?なんて根源的な疑問が…2017/06/18
てぃと
13
周りに日本人が1人もいない異国の地で堂々と生きる万次郎の姿を見て、日本人として誇らしく思うのは私だけでしょうか?人種的な偏見があったこの時代、何と言っても万次郎の周りにいるフェアヘブンのアメリカ人が人間としてすばらしい!第5巻の出版が本当に待ち遠しいです。2017/09/12
塩崎 周司
13
3巻まで読んできて、なかなか次が出版されなかった。ずっと待ってたのだよ4巻。本巻は、捕鯨や遭難の巻に比べて波乱のないストーリーだが、ジョン万次郎の成長とこれからの成功が予感されて読後感良しである。2017/06/24
hasami1025
12
万次郎のアメリカ新生活スタート!鎖国してる日本からきた万次郎の目にアメリカがどう写ったのか。厳しくも優しい船長や周囲の日人に助けられ、成長し続ける日々が微笑ましい。16歳でアメリカの小学校に英語の習得のために入学。やっぱり語学習得はそんなに簡単じゃないのね。さっぱりと男らしく礼儀正しい万次郎に夢中になりました。2017/12/02
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