講談社文庫<br> ブラックボックス〈上〉

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講談社文庫
ブラックボックス〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062936354
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

警察小説の金字塔!ボッシュシリーズ最高傑作!ロス暴動の最中に起きた、外国人女性ジャーナリスト殺害未解決事件の深い闇に迫る!当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊!すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという、ハリー・ボッシュの信念を象徴しているかのような記念碑的作品。因縁の未解決事件に再び迫ります。
1992年のロドニー・キング殴打事件にはじまったロサンジェルス暴動。ロス市警ハリウッド署殺人課のボッシュ刑事は、相棒のエドガーとともに、市内警邏の応援に駆りだされていた。
 そこでひとりの外国人白人女性の射殺死体が見つかったという報告を受ける。被害者はデンマーク国籍のフリーカメラマン兼ジャーナリスト、アンネケ・イエスペルセン。暴動取材にやってきて、強盗被害にあったものと思われていたが、犯人は見つからなかった。いわば、ボッシュにとって、最初の未解決事件になり、永年心に残っていた。
 2012年、未解決事件班で、ロス暴動20周年にあたり、当時の未解決事件を集中して再捜査することになり、ボッシュはイエスペルセンの事件を担当する。

白雪姫 一九九二年
第一部 銃の散歩 二〇一二年


マイクル・コナリー[マイクル コナリー]
著・文・その他

古沢 嘉通[フルサワ ヨシミチ]
翻訳

内容説明

ロス暴動大混乱の最中に発生し、まともに捜査ができず心に残っていたジャーナリスト殺害事件から20年。すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという信念のもと、ロス市警未解決事件班ボッシュは再捜査を開始。市警上層部の政治的圧力による監視をくぐり抜け、単独で事件を追いかける。

著者等紹介

コナリー,マイクル[コナリー,マイクル] [Connelly,Michael]
1956年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる。「当代最高のハードボイルド」といわれるハリー・ボッシュ・シリーズは二転三転する巧緻なプロットで人気を博している

古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

138
前作の元上司と元同僚との対決は、少しおあずけなのかな。1992年のロス暴動の中で殺されたデンマーク人女性ジャーナリスト。騒乱の中、最初に駆けつけたにも関わらず、自分が担当出来ず未解決となった事件を20年後にボッシュが追う。湾岸戦争がどう絡むのか。展開はすごくいいのだが、鼻白むところがどこかあり、考えてみるに娘との関係かな。こんな娘、いるわけないよな、と思ってしまった。出来すぎた感というか。2017/12/18

Tetchy

133
コナリー25作目で作家デビュー20年目の節目の作品でそれを意識してか、内容も20年前にロス暴動に巻き込まれた女性外国人記者殺害事件の再捜査だ。物語の発端はシンプルながら、事件の捜査が進むうちに判明してくるプロットは複雑で混み入り、謎が謎を呼ぶ展開は全く以て飽きさせない。たった1つの薬莢から切れそうな手掛りの糸を辿り、事件の真相へと繋がっていく展開はまさにスリリングだ。そしてこの20年目の作品で扱われるのは戦争に纏わる忌まわしい過去。21世紀になった今、扱われるのはヴェトナム戦争ではなく湾岸戦争なのだ。2019/12/08

KAZOO

128
これも2分冊になっているのですね。1冊にできると思うのですが、出版社の事情なのですかね(前にも書いたことがありますが)。待ちに待っていたハリー・ボッシュシリーズです。20年前の事件を再捜査し始めますが、おなじみのように圧力的なものがかかり始めます。ボッシュの娘とのやり取りなども出てきて父親としての役割も果たしているようですね。2017/05/23

エピファネイア

85
1992年の4月から5月にかけて発生したロサンゼルスの暴動。非常態勢の中でサウスセントラル地区での緊急輪番担当に放り込まれたボッシュは外国籍の白人女性記者の死体を発見する。至近距離から撃たれていたがその時は捜査に時間を費やすことができず、最低限の証拠品の確保などを行うのみであった。それから20年。ボッシュが未解決事件班のメンバーとして再捜査に乗り出す。20年前に見つけていたわずかな手掛かり(薬莢)を頼りに真実を追い求めるボッシュ。そんな中、上層部がまた圧力をかけ始める。上下巻で600頁の大作。下巻に進む。2023/05/13

のぶ

71
まだ上巻を読む限りだが、自分はハリー・ボッシュのシリーズが好きなので、その作品世界を楽しむことができて嬉しく思う。今回は1992年のロスアンゼルス暴動に端を発して、その最中に起きたジャーナリスト殺人事件を追うという展開のようだ。そしてブラックボックスがひとつのキーポイントになっているようだが、上巻では展開が淡々としていて先の流れが読めないし、やや退屈に感じる部分もあった。この先どんな展開が待っているのか?下巻に期待します。2017/08/05

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