出版社内容情報
越後の長尾景虎が出奔し、山の者の許へ身を寄せた。命を狙って武田最凶の忍び達が動き出す。無坂らは景虎を守り、死闘に身を投ずる。家臣同士の領地争いに怒った越後の長尾景虎は、出奔し、山の者の許へ身を寄せる。景虎の命を狙い、武田最凶の忍びたち、さらに北条の風魔が動き出す。無坂らは景虎の命を守るべく、死闘に身を投ずる。驚天動地の争いの中、南稜七ツ家が現れる。ファン待望のシリーズ第3弾、開幕!
序
第一章 再会
第二章 景虎出奔
第三章 龍穴 一
第四章 龍穴 二
第五章 狐道
長谷川 卓[ハセガワ タク]
著・文・その他
内容説明
家臣同士の領地争いに怒った越後の長尾景虎が出奔し、山の者の元へ身を寄せる。彼の命を狙い、武田・最凶の忍びたち、さらに北条の風魔が動き出す。無坂らは景虎の命を守るべく、死闘に身を投ずる。驚天動地の争いの中、南稜七ツ家が現れる…。ファン待望のシリーズ第3弾、開幕!
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇専攻修士課程修了。’80年、「昼と夜」で第23回群像新人文学賞受賞。’81年、「百舌が啼いてから」で芥川賞候補となる。2000年、『血路 南稜七ツ家秘録』で第2回角川春樹小説賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポチ
59
越後、甲斐、駿河、相模、これらの山々を駆け巡り、山と山の民を守る為に戦う無坂がとにかくいい!若き弥蔵が後々大長となる片鱗を見せているのが嬉しい。まだまだ戦いは続く、下巻へ!2017/12/03
はにこ
30
戦国時代の混乱に巻き込まれる山の者達。景虎を闇討ちしようとした幻庵に付き添っていた七つ家。山の者同士の争いになるかとヒヤヒヤした。真木備の天敵、野髪。なかなかにしぶとい女だ。。さて下巻へ。2021/07/28
ベルるるる
28
登場人物が多い。武田、今川、上杉、北条、そこに山の民たち・・・。軽やかに足を蹴り上げ、山の中を疾走し、山の声に耳を傾け自然に感謝して生きる男達。そして戦うとなれば、勇気と知恵と度胸と経験と、全てを駆使して立ち向かう。歴史は動いている。のちの家康も出てきた。信長も出てきた。今川に残された時間は少ない。2017/06/05
jima
28
長尾景虎、武田晴信、山本勘助、今川義元、氏真、北条幻庵、さらに忍者や山の者入り乱れ、混乱するが楽しい。いよいよ桶狭間と川中島へ。無坂が「望みはあるかと聞かれ、山の中にポツンとある岩になりたいと答えたことがあった。岩になるのは無理でも、白骨になって岩のように誰とも交わらずに歳月を送ることは出来るはずだ。肉は鳥や獣や虫にくれてやる。今までもらった分を返すと思えば、惜しくない。そして骨となって野面を渡る風を聞き、雨に打たれ、雪に埋もれ、日に照らされ、やがて粉となって宙をさまようのだ。悪くない。全く悪くない。」2017/01/31
Satoshi
9
感想は下巻で2022/11/09