講談社文庫<br> 「ファミリーラブストーリー」

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講談社文庫
「ファミリーラブストーリー」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062934800
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

結婚して23年、子供は高校生と大学生。もう妻に愛なんてない、と思ってた。『ボク妻』著者が書き下ろす笑いと涙の家族小説。なぜ離婚したくないのだろう? 世間体? 妻への愛情? 子供の教育上良くないから? 妻から離婚を切り出され、仕事漬けだった隆介は、はじめて考えた。お茶の間に届けるファミリードラマの脚本を書きながら、妻の気持ちを変えられないかと悩む日々。世間の離婚についての考え方を取材し、考え、隆介が出した思いもよらない結論とは――

1 おかえりなさい
2 妻が結婚指輪をしていない
3 危うく別れるとこだった
4 どうしてそんな言い方するのかな
5 妻を嫌いになればいいんだ
6 ファミリーラブストーリー
7 うちと一緒だ
8 妻と離婚するかもしれない
9 好きだ、別れよう
10 よし。ご馳走作ろう
11 妻は包帯のような存在なのよ
12 妻がいたから頑張れた
13 十年後の一郎とともえ


樋口 卓治[ヒグチ タクジ]
著・文・その他

内容説明

離婚を切り出された脚本家の野田隆介は、夫婦円満なホームドラマのシナリオを書きながら悩む。二人の子供は十分に育ち、手はかからない。だが自分は妻と別れたくない。その理由は何だ。世間体か?お金か?妻を愛しているからか?ドラマは高視聴率のまま最終回に向かい、離婚期日は刻一刻と近づく。

著者等紹介

樋口卓治[ヒグチタクジ]
1964年、北海道生まれ。放送作家。2012年、『ボクの妻と結婚してください。』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

80
『ボクの妻と結婚してください。』の著者が描く“前向きな離婚”の物語。『よくできました』。ファミリードラマで売れっ子の脚本家・野田隆介は、仕事に打ち込む自分を20年来支え子供たちを育て家庭を守ってくれていた妻から突然離婚を切り出される。家族の再生を描くドラマの脚本と突然の離婚に狼狽え迷い悩む隆介の姿を対比させつつも、気付かなかった妻の想いとお互いを認めるがゆえの“前向きな離婚”に向き合ってゆく隆介に読後感は爽やか。ただ隆介の視点や過去の記憶で描かれているので、妻の個性が終始見えづらい印象だったのが惜しい。2016/10/10

coco夏ko10角

27
50代の人気脚本家が妻から離婚を切り出され…。それまでの妻を振り返ったときに「妻の人生が見当たらない」と気付く場面が印象的。ここ10年20年で離婚のイメージって大分変った気がする。妻がそれまで頑張ってきたのもわかるけど、色々ちゃっかりしてるなぁとも。仲人の話をどのタイミングでどうやって断るのか気になってたんだけど…。2018/08/30

daidainngo

15
離婚について私はあまり良い印象を持っていなかったが、こういう離婚もあるのかと正直驚いた。主人公と妻の「夫婦」のエピソードは微笑ましい笑いを誘った。妻の大切さというものはなかなか気がつかないのが現代の夫なのかもしれない。2016/12/23

rikako

12
熟年離婚する夫婦の話。「夫婦は離婚してはじめて夫婦になる」はないんじゃないのかな?エンタメ的には☆☆☆面白いと言えば面白い。2017/02/06

シュナ

10
離婚、って聞くとあんまり良いイメージはないけど、作中でも書いてある通り、同じ離婚はないんだな、って思った。 好きだから別れる。疑問に思うこの言葉も、これを読むと少し納得。いい家族だなぁ。2016/10/15

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