出版社内容情報
郡方勤めの夫・蔵太とその妻・澪。かつての想い人との再会が、澪の心を揺らす。義か情か。武士の妻の選ぶ道とは?(解説・大矢博子)義か情か。武士の妻の選ぶ道とは?
刀や槍を持たない女たちの武器は、愛であり、矜持であり、信念である。?大矢博子(書評家)
心極流の達人ながら、凡庸な勤めに留まる蔵太。二人の子供とともに穏やかに暮らす、その妻・澪。すれちがいの暮らしを送る澪の前に、一度だけ契りをかわした男・笙平があらわれる。側用人にまで出世したかつての想い人との再会に、澪の心は揺れる。今、ここで、心のままに生きられたなら――。直木賞作家が描く、人妻の恋。日本人の心が紡ぐ、美しく、哀しき恋。全国17紙に掲載された大人気連載がついに文庫化!
葉室 麟[ハムロ リン]
著・文・その他
内容説明
寡黙で実直な夫・蔵太と共に平穏に暮らす澪の前に、一度だけ契りをかわした幼馴染みの笙平が現れた。藩内抗争に巻き込まれ咎を受け逃亡した笙平を匿う澪に、朴念仁であるはずの夫は意外な優しさを見せる。武士の妻が持つべき義と交錯する想いに、二人の男の狭間でもがく澪。日本人の心性を問う傑作時代小説。
著者等紹介
葉室麟[ハムロリン]
1951年、福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者などを経て、2005年、『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2007年、『銀漢の賦』で第14回松本清張賞、2012年、『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じいじ
Aya Murakami
やま
chantal(シャンタール)
優希