出版社内容情報
娘と彼氏の狭い同棲部屋で始まったぎこちない共同生活。すれ違って生きてきた父と娘に心通じ合える日はくるか?上野樹里主演、タナダユキ監督で2016年秋映画公開!
34歳のフリーター、彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。
伊藤さんの存在を知り、驚く父。それでも「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。ところが父にはある重大な秘密が……。
誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。
第8回小説現代長編新人賞受賞作。
選考委員を満場一致でうならせた「家族小説」。
思わず家とは何かを考えさせられた。角田光代
台詞の上手さは出色。石田衣良
安心して読める文章力。伊集院静
登場人物の体温を感じた。杉本章子
テンポよく読めた。花村萬月
中澤 日菜子[ナカザワ ヒナコ]
著・文・その他
内容説明
彩は三十四歳、アルバイトで独身。伊藤さんは二十歳年上の給食調理補助員。古くて狭いアパートでの気ままな同棲暮らしは彩の父の登場によって破られる。居座る父とのぎこちない共同生活は続くのか?誰にも必ず思い当たる家族問題を笑いと緊張の絶妙なタッチで描く、選考委員絶賛の小説現代長編新人賞受賞作。
著者等紹介
中澤日菜子[ナカザワヒナコ]
1969年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務の後、劇作家として活躍。2007年「ミチユキ→キサラギ」で第3回仙台劇のまち戯曲賞大賞、’12年「春昼遊戯」で第4回泉鏡花記念金沢戯曲大賞優秀賞を受賞。’13年に『お父さんと伊藤さん』(応募時タイトルは「柿の木、枇杷も木」)で第8回小説現代長編新人賞を受賞し小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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