出版社内容情報
皇帝と忠義の宦官の大河長編。圧巻の面白さ。則天武后以来の女禍の時代を終わらせ唐全盛期をもたらした玄宗には影の如き名臣がいた。皇帝と忠義の宦官の大河長編。圧巻の面白さ!
則天武后以来の女禍の時代を終わらせ、唐全盛期をもたらした玄宗には影の如き名臣があった。
玄宗皇帝と「将軍」と呼ばれた名臣の波乱万丈。
唐6代皇帝、玄宗。彼が「将軍」と呼んだ宦官にして名臣に高力士(こうりきし)があった。二人は女禍の時代に幕を引き、開元の治と呼ばれる繁栄を実現する。しかしやがて、楊貴妃の出現、安禄山の大乱によって国は止め処なく乱れゆく。唐帝国最盛期をもたらした皇帝の一生とその影となり支えた忠臣を見事に描く長編歴史小説。
(本文より)
玄宗は四海の民を肩に乗せて屹立していた。その姿は眩いばかりの光輝を放っている。
「大家……」
高力士は身体の芯が熱くなるのを感じながら平伏した。玄宗は身の安全よりも民の幸せを優先しようとしている。このような考え方のできる皇帝が他にいたであろうか。玄宗の偉大さに改めて触れて、高力士はこれまでの人生を肯定されたように思った。この人を選んで、支えてきたのは間違いではなかった。
一章 龍は天門に向かって紫微に入る
二章 我に握中の璧有り
三章 雲には衣裳を想い、花には容を想う
四章 宛転たる蛾眉、馬前に死す
五章 国破れて山河在り
小前 亮[コマエ リョウ]
著・文・その他
内容説明
唐6代皇帝、玄宗。彼が「将軍」と呼んだ宦官にして名臣に高力士があった。二人は女禍の時代に幕を引き、開元の治と呼ばれる繁栄を実現する。しかしやがて、楊貴妃の出現、安禄山の大乱によって国は止め処なく乱れゆく。唐帝国最盛期をもたらした皇帝の一生とその影となり支えた忠臣を見事に描く歴史大河小説。
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの発表をはじめる。(有)らいとすたっふに入社後、田中芳樹氏の勧めで小説の執筆にとりかかり、2005年6月『李世民』(講談社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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future4227
山本真一郎
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茶瓶
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