出版社内容情報
黒田藩の要職を歴任し、いまは隠居の身の十時半睡だが、相談される藩士がらみの珍事雑事を巧みにさばく連作シリーズの1作目。黒田藩の要職を歴任して、いまは隠居の身の十時半睡(とときはんすい)だが、藩の生き字引として尊敬を集め、藩士がらみのさまざまなトラブルの相談がしばしば持ち込まれる。刀剣マニア同士の悲喜劇、ノミの夫婦にまつわる騒動など、泰平の武士の人間的な側面に対して、半睡が経験にもとづくさばけた“十時さばき”をしてみせる。現代でも大いなる共感を呼ぶ時代小説の傑作。
第一話 鴫と蛤は漁師がとる
第二話 虫けらの怨
第三話 庖丁ざむらい
第四話 玄界島
第五話 鉋ざむらい
第六話 さむらい志願
第七話 丁半ざむらい
第八話 水馬の若武者
第九話 合わせて一つ
第十話 人形妻
第十一話 人まね鳥
白石 一郎[シライシ イチロウ]
著・文・その他
内容説明
福岡黒田藩の要職を歴任し、いまは隠居の身の十時半睡だが、藩の生き字引として人望と尊敬を集め、藩士たちのさまざまなもめ事の相談が持ち込まれる。珍貴な刀の鐔収集に狂奔する武士たち、酒乱夫と“人形妻”の騒動など、泰平の武士の人間くさい珍事雑事を半睡が見事に裁く。大いなる共感を呼ぶ時代小説の傑作。
著者等紹介
白石一郎[シライシイチロウ]
1931年釜山生まれ。早稲田大学卒。’87年『海狼伝』で直木賞、’92年『戦鬼たちの海』で柴田錬三郎賞、’99年『怒涛のごとく』で吉川英治文学賞を受賞する。著書は海を舞台にしたものが多く、’98年に海洋文学大賞特別賞を受賞した。2004年9月20日、逝去。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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