出版社内容情報
著者史上、最上の哀切と感動が押し寄せる、直木賞作家・葉室麟の傑作! 峻烈な筆で武士の矜持を描き出す渾身の時代長編。著者史上、最上の哀切と感動が押し寄せる、直木賞作家・葉室麟の傑作! 峻烈な筆で武士の矜持を描き出す渾身の時代長編。
下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。自らの手で介錯した親友の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に至る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とは――武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。
序盤から畳み掛けるような波乱の展開である。喬之助が差し出した証拠はとても明白なもので、ではなぜ当時それに気づけなかったのか。そして真犯人は誰だったのか。もしも当時の主水の証言が間違っていた場合、藩としても喬之助の仇討ちを妨げられないと家老に言われ、主水はもう一度事件を調べなおそうとする。そこで手がかりになりそうな過去の事件が浮かび上がるが、なぜか邪魔が入り……。(中略)執政の上役たちは皆何かを知って隠しているようだし、主水の監視役に付けられた小姓組の早瀬与十郎も敵か味方かわからないし。そして、犯人につながる手がかりを目の当たりにしたときのサプライズ! さらにそこから……いや、それは書かないでおこう。落書事件の真相探しが、思いもよらぬ大事件に発展するとだけ申し上げておく。(大矢博子・解説より)
葉室 麟[ハムロ リン]
著・文・その他
内容説明
下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。自らの手で介錯した親友の息子が仇討ちに現れて窮地に陥る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とは―武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。
著者等紹介
葉室麟[ハムロリン]
1951年、福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者などを経て、2005年、『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2007年、『銀漢の賦』で第14回松本清張賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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