講談社文庫<br> 迎え猫―古道具屋皆塵堂

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講談社文庫
迎え猫―古道具屋皆塵堂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062933599
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

憑きものだらけの皆塵堂が猫に祟られた!? 猫好きのこわもて巳之助は、猫に囲まれ野望実現に走る! 大好評の人情怪談騒動記。幽霊が見えるが猫が苦手の太一郎と、猫好きだが長屋では飼えない巳之助。巳之助の知り合い、幸七の仲間がなぜか次々と首を括った。祟りに怯える幸七に、鴨居の前で何を見たのか、太一郎が態度を急変させる。その理由は? 騒動のたびに皆塵堂の猫が増えていく。猫に囲まれて暮らしたい巳之助は、その野望実現が目の前に!? 怪異と猫の皆塵堂に集うのも祟られたり呪われた者ばかり。ひとり呑気なのは、釣り三昧の主・伊平次だけ?

次に死ぬのは
肝試しの後に
観音像に呪われた男
煙草の味
三途の川で釣り三昧
あとがき


輪渡 颯介[ワタリ ソウスケ]
著・文・その他

内容説明

首吊り、変死、夜逃げのあった家からでも平気で曰く品を仕入れる皆塵堂に、このところ怪異騒動のたびに増えているのが、雉虎、黒猫…現場に残された子猫たち。幽霊は見えるが猫が苦手な太一郎は凍りつくが、魚屋のくせに大の猫好きの巳之助は、厳つい顔がにんまり。長屋で猫と暮らす野望の実現、なるか!?

著者等紹介

輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年東京生まれ。明治大学卒。『掘割で笑う女“浪人左門あやかし指南”』で第38回メフィスト賞を受賞し、講談社ノベルスよりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

94
さて、前作までは入れ替わりたちかわる(笑)奉公人がそれぞれ怪異のしがらみを持ち来る(笑)話しだったのが、本作では趣向をかえて猫が集まる話しなのにゃ…というところで降参です。何がというといままでは文庫になるまで我慢しておりましたが、こうも猫が増えてきてはもうたまりません。既刊の本を買いに走ってしまいました(笑)2016/04/01

ぶち

90
(再読) 今作で皆塵堂に持ち込まれる厄介事は、幽霊はもちろんのこと、なぜかオマケに子猫が付いてきます。子猫のせいか、怖さも半減。ついニマリとしてしまうユーモアにあふれたお話しばかりです。事件の真相は、バカバカしいけれど、ホロリともくる味わいです。事件のたびに子猫が増えて、最終的に皆塵堂に集まった子猫は8匹。それに鮪助と白助を加えれば、総勢10匹です。この猫達が次巻以降も登場してくるかと思うと、嬉しくてたまりません。2022/10/27

papako

70
今回はタイトル通り巳之助が猫を迎えるまでのお話。あと茂蔵にも焦点があたる。茂蔵は登場した時、こんなに関わってくるとは思わなかった。しかし巳之助と清左衛門の名付け戦争、飛び入りの庄三郎の勝ちだね。幽霊にまで気を使う庄三郎、玉と仲良くね。さてさて巳之助は猫を飼えるようになったとして、嫁は?うん、だんだん好きになるシリーズです。2021/06/10

mihya

38
皆塵堂シリーズ4冊目。今回は見えちゃう人は増えなかったんだが、猫が増える増える増える増える…実に合計9匹!勿論、幽霊も出てくるのだが、最早怪談ではなく人情もの。ひやっとしたり、にやっとしたり、ほのぼのしたり。 巳之助、乱暴なとこもあるが、猫好きだし、なかなか良いオトコ。『漢』の方のオトコ。猫の家族は増えたことだし、後はお嫁さん探しか。2022/09/22

HMax

32
今回はまるで落語を聞いているような面白いお話が勢ぞろい。幽霊も騙される庄三郎の陰気さというのには大笑い。この世とあの世は地続きです。この世の煩い事はこの世で片付け、あの世では何の煩いもなく、楽しくいきましょう。2020/10/12

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