出版社内容情報
生きているかぎりずっと、あの人のことを想っていたかった。許されない二人がかわす年にただ一度の往復書簡。勝目梓の集大成!おれはなぜ二度も人を殺したのか。
獄中で寡黙な男が晒す胸の奥底の真実。
暴力と性の極みを書き続けた作家が描き切った裸の人間の心情とは。
寡黙な男の心の奥底の一途な想いが胸を刺す。
七十六歳で故あって二度目の殺人を犯し四年、いま獄中にある男は静かに語り始める。昭和初頭、炭鉱の島に生まれ坑夫となった緒方一義は隣人を殺し、一度目の獄につながれた。彼が手にかけた男の妻と交わし続けた手紙にこめた想いとは? 遠ざかりゆく昭和という時代と数奇で凄絶な人生が見事に描かれる。
勝目 梓[カツメ アズサ]
著・文・その他
内容説明
七十六歳で故あって二度目の殺人を犯し四年、いま獄中にある男は静かに語り始める。昭和初頭、炭鉱の島に生まれ坑夫となった緒方一義は隣人を殺し、一度目の獄につながれた。彼が手にかけた男の妻と交わし続けた手紙にこめた想いとは?遠ざかりゆく昭和という時代と数奇で凄絶な人生が見事に描かれる。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年東京生まれ。鹿児島県立伊集院高等学校中退。1964年に『文藝首都』の同人となり、66年に「玩具の花」を『新潮』に発表。67年には「マイ・カアニヴァル」で芥川賞候補、69年には「花を掲げて」が直木賞候補となる。74年「寝台の方舟」で小説現代新人賞を受賞し、その後は官能小説を執筆し、小説誌を中心に精力的に発表した。2006年に発表した『小説家』(講談社)は初の私小説として話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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