講談社文庫 隠密味見方同心〈５〉フグの毒鍋

風野 真知雄【著】

講談社（2016/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 237p／高さ 15cm
• 商品コード 9784062932998
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

江戸の珍味満載の味見方同心シリーズ、舌好調・第五弾！　やくざの肝試しに食される毒鍋の謎。目の見えない板前が作りやくざが食べる、危険なフグ鍋の噂がある。度胸試しで無事に食えたら親分として認められるというのだ。食い物関係は味見方の範疇だとして、人一倍気弱な魚之進は意地悪な先輩同心に、やくざ連中の捜査を押しつけられてしまう。珍味満載の人気シリーズ、ますます舌好調！

人気爆発、実力一番の時代作家、風野真知雄の大人気シリーズ！

（祝）「この時代小説がすごい！　2016年版」作家別ランキング１位
（祝）第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞受賞（「耳袋秘帖」）
（祝）第21回中山義秀文学賞受賞（『沙羅沙羅越え』）

第一話　馬鹿弁当
第二話　フグの毒鍋
第三話　イカタコ煮
第四話　なみだ酒


風野 真知雄［カゼノ マチオ］
著・文・その他

内容説明

目の見えない板前が作りやくざが食べる、危険なフグ鍋の噂がある。度胸試しで無事に食えたら親分として認められるというのだ。食い物関係は味見方の範畴だとして、人一倍気弱な魚之進は意地悪な先輩同心に、やくざ連中の捜査を押しつけられてしまう。珍味満載の人気シリーズ、ますます“舌”好調！

著者等紹介

風野真知雄［カゼノマチオ］
１９５１年生まれ。’９３年「黒牛と妖怪」で第１７回歴史文学賞を受賞してデビュー。２０１５年、「耳袋秘帖」シリーズ（文春文庫）で第４回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』（中経出版）で第２１回中山義秀文学賞を受賞した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やも]

万人にオススメしたいシリーズ♡【馬鹿弁当】いつも質素なおかか弁当のあいつ。ある日高価なシャケ弁を残して、いきなり消えた！？【フグの毒鍋】盲目の料理人なが作るフグ鍋。ヤクザの親分度胸試しに食べることがあるそうだが…【イカタコ煮】男女の遺体が発見。男の腹は裂かれ、中には女の足が逆さまに入っていた。この意味はなんだ？【なみだ酒】いよいよ筆下ろしなるか、魚之進!?と思ったら…へへっ、今夜の酒はしょっぺぇや。

2025/02/10

[sin]

なんとも居心地の悪い江戸である。時代考証がちゃんと出来ているのか…それともすっとぼけておいてもいい種類の時代劇なのか読んでいて座り心地が良くない。細かいことだが弁当のしゃけの切り身！ある程度庶民から距離を置いた表現や出所の整合性は考えておられるが、それにしては扱いが今様に過ぎてしっくりこない。鮭はもともとハレの食材で江戸後期になってやっと蝦夷から大量に入ってきて庶民のものとなるのだが…それはさておき、いっそ妖怪でも出してくれたほうがお気楽に読むことが出来るのだが…どうだろう（笑）

2016/01/28

[kagetrasama-aoi（葵・橘）]

「隠密 味見方同心」第五巻。なんと言っても第四話の「なみだ酒」が良いですよね。魚之進、自分の気持ちに気付きます。兄とは全く違う良い所を沢山持っているのに、あまりにも自己評価が低いのは、まあ仕方ないんでしょうね。武家の次男は “スペア” だった時代ですものね。表紙絵が素敵、冷や飯食いだった頃こんな風にフグ釣りしてたんですね。

2024/08/03

[kagetrasama-aoi（葵・橘）]

「隠密味見方同心」第五巻。なんと言っても第四話の「なみだ酒」が良いですよね。魚之進、自分の気持ちに気付きます。兄とは全く違う良い所を沢山持っているのに、あまりにも自己評価が低いのは、まあ仕方ないんでしょうね。武家の次男は “スペア” だった時代ですものね。表紙絵が素敵、冷や飯食いだった頃こんな風にフグ釣りしてたんですね。

2023/03/11

[み]

さくさくと♪んでも、そろそろお兄さんの件が動いても良いような。兄嫁は合わないような。次作で大きく動いて欲しいなぁ。

2016/06/13