出版社内容情報
島田 荘司[シマダ ソウジ]
著・文・その他
内容説明
北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館―通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!?日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場!
著者等紹介
島田荘司[シマダソウジ]
1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
99
御手洗シリーズ2作目。1作目もそうだったが今回も難しく何度も館の図を見直しながら読んだ。ただでさえ登場人物が多く、しかも舞台となる館は斜めに建っているため非常に難解だった。犯人はすぐに分かったが動機とトリックは結局分からずじまい。謎解きでは少々無理感を感じた。変人御手洗がなかなか登場せずヤキモキしたが相変わらずの変人振りに笑ってしまった。好きなシリーズなので3作目も楽しみだ。2018/01/29
森オサム
91
30年以上振りの再読。しかしメイントリックと犯人は覚えておりました。去年読んだ物でもすっかり忘れてしまう昨今、いかにインパクトが強かったのか、が偲ばれます。とにかく屋敷の構造が余りにも複雑で、図解を常に確認しないと何処で何が起きているのか把握出来ません。さて、本格ミステリーの金字塔、新本格ブームの礎たる本作ですが、今読み返すと個人的な評価は…微妙。しかし島田御大は、あくまでも島田御大のみが許される地平に一人立っている。バカミスとか言って失笑してはいけない、他人がマネしてもいけない。超越。改めてそう感じた。2019/02/03
papako
87
皆さんのレビューで御手洗な会いたくなりました。いやー、やっぱり御手洗好きです。結末はほとんど忘却の彼方。細かいところは覚えていたのが不思議。そうだった!石岡もこの頃はそんなにうざくなかったんだ。そして御手洗の奇行はやはり楽しい。とんでもトリックも、刑事達のいい加減さも、これで良かったんですよね。あー、楽しかった。御手洗の『恐怖で声が出ませんでした』最高!今度は暗闇坂読みたい。改訂版でないかなぁ。2016/07/12
三代目けんこと
78
驚きのトリック( ゚Д゚) 令和の時代でも色褪せないミステリ。2021/09/06
オーウェン
74
宗谷岬に建てられた斜め屋敷。 クリスマスの日に集まってパーティーが始まるが、そこで殺人事件が。 斜めになっている屋敷の中で起きる殺人ということで、この屋敷であることに意味がある。 だから御手洗潔はそこから解決案を導き出す。 ただそれだけのために、この家は傾けてあるのさというセリフ。 それが結実するトリックに犯人の執念を感じるミステリ。2023/05/24